白井照菜のブログ -4ページ目

白井照菜のブログ

ブログの説明を入力します。

夏の終わりの海。 白い砂浜に二人で並んで座る。潮風が二人の間をすり抜けるていく。

去年の夏は、風が二人に絡みつくように吹きぬけていった。しばらくキラキラ光る波と、

遠くに見えるヨットをぼんやり見ていた。 幼い子供が3人で波と遊んでいる。引き波を追いかけ、追い波から逃げている。


大きな声で笑いながら、何度も波を追いかける。_(..)__(._.)_ε=ε=┏(・_・)┛。

もう8月も終わりに近い。人もまばらだ。海の家もだいぶ、なくなっている。

「夏も終わりだね.....」 「.........」 彼からの返事が無い。 「ゴメン..何か言った?」 「何も言って無いよ」


と私。いつからだろう・・・・彼と距離を感じてきたのは。 つい最近なのか? ううん・・違う。もっと前かも。

解っていたのに、その不安を無理やり心に閉じ込めてきたのかも。彼は、今も優しい・・・。

「少し肌寒いね。..風邪を引いたら大変だ。そろそろ帰ろうか?」 もう直ぐ夕陽が沈む。波が白とオレンジと青と紫色を

折り合わせて砂を巻き返している。足元に波がうち寄せる。

「もう少し・・・このまま一緒にいたい。」 「いいよ.・・・」と彼が前をむいたまま答える。

波が少し強く足元を濡らす。もう子供の声が無い。 ほとんど人もいなくなっていた。

どこからか、蜩ゼミが鳴いている。もう秋がそこ迄来ているのか・・・。カナカナと鳴く声が悲しい。

彼が手を差しのべる。 けれど彼の目は私を見てはいない。 私を通り越して誰かを見ているのが解っている。

絡んだ指が冷たい。 もういいよ。解っているから......・。

明日になったら....さよならを言おう。 あ・な・た・から言われる前に私から言ってあげる。


だから、今日だけは、恋人でいてほしい。 今は、二人でいる寂しさが、辛いから。

今日1日泣いたら忘れられるから。 だから、このまま知らないふりして・・・。うその笑顔を飲み込んで。