タイトルがかなり省略されてしまった。
静かな時計の匂いが降り積もる教室で計算ドリルをしていると首筋に夜明けがやってくる。教科書の意味を持たない言葉らが飛び立とうとする深夜日常生活でさりげなく笑うことを念頭においていろいろな人と会話をしているとそれが積み重なって「いつも控えめにだけどよく笑っている感じのいい人」というイメージが定着していく。好きな飲み物はコーラフロートで黒と白が混ざり合うのになかなか灰色にならないのが面白い。氷をがじがじ齧っていると「それ辞めた方がいいよ」と黄色のワンピースの人に注意される。昨日というものを振り返らなくなってから暫くたつけれど何故だか曇り空だった過去がまぶしく感じられる。ありふれた日常を妄想することはありふれた妄想だろうか
昨夜からハッピーターンの粉が月夜の空を埋め尽くす
男の子が「つみき」という名札をつけていた
わたしが
つみきっていうの?
ときくと
そうだよかっこいいだろ
というのだ
へーんな名前
というと
男の子はむっとして
お前の方がへんな名前だろっ
という
わたしがいそいで自分の名札をみると
わたしの名前は「雨」だった
雨が降っている
この家はいつだって静かだ
傘をささずに
雨の中へ飛び出すことができたのは
14歳になってからだった
外の雨は強くなる
いや
本当は最初から強かったんだろう
母
は
泣かないので
わたしはいつも
雨に
なりたかった