いつものボヤキ | ムーンワーカーズ

ムーンワーカーズ

一人ひとりの人生があり、仕事がある。
自分というものをもっと知ろう。
個性は十人十色、作業も十人十色。
仲間の数だけ楽しさは増え苦しみは減る。
人に迷惑かけたら人の迷惑もらおう。
それがどうした? そんなもんでしょ。
地域と仲良く家族を信じ自分を大切に。

    「掃除の目的は汚れを除去することである。掃除機や雑巾の使い方を100回教えても、汚れとは何かを教えなければ目的は達成しない!」とまるで鬼軍曹のように職員を叱咤する。ムーンワーカーズの日課になっている朝の掃除であるが、いつの間にか形骸化していたからだ。手段が目的化することで肝心の中身を見落としてしまうことを「お役所仕事」という。

    「職員が洗ってはいかん!」とまるで小姑のようにぼやいたりもする。利用者が作業で使った軍手やエプロンを職員が洗濯したのでは訓練にならないからだ。もっとも日頃から「自分が汚したものは自分で綺麗にしなさい。」と職員は利用者を指導しているが、店がオープンしてから私は言い方を変えた。「人(お客さん)が汚したものを洗ったり掃除するのが君らの仕事だ!」

    「利用者みんなで同じ作業をさせるな!」としばしば言う。利用者によってその能力や特性がバラバラだからだ。それが障害者というものだ。「ひとりだけ違う作業だと仲間はずれになるから。」と反論もある。「なら、一人ひとり違う作業をさせればいい。」と返すと「それでは職員が足りません。」といつもの口論が始まる。昨今、個別指導の重要性が高まってきた。どこかの養護学校や職業訓練校のように集団指導を続けるから落ちこぼれが生まれる。そんな施設や学校は、そのうち時代から落ちこぼれてなくなるだろうが。

    「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみせて、褒めてやらねば人は動かじ」という格言があるが、その全てをやっても思い通り動かない(動けない)のが障害者である。そんな時気の短い私は「早めに見切りつけて別の所に・・・」と言うや否や「何てこと言うんですか!この子は時間がかかるんです!」とやり込められてしまうも、あえてもう反論はしない。これがムーンワーカーズ作業所の特性なのでしょう。  (Sakai)