オンリーワンで生きよう | ムーンワーカーズ

ムーンワーカーズ

一人ひとりの人生があり、仕事がある。
自分というものをもっと知ろう。
個性は十人十色、作業も十人十色。
仲間の数だけ楽しさは増え苦しみは減る。
人に迷惑かけたら人の迷惑もらおう。
それがどうした? そんなもんでしょ。
地域と仲良く家族を信じ自分を大切に。

♪ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン・・・♪ と始まるこの曲は、当時国民的アイドルグループNo.1のSMAPが歌ったからこそ大ヒット曲となった。また、歌詞にも説得力があった。もしも無名の人が歌っていたなら単なる「犬の遠吠え」に過ぎなかっただろう。

 かたや、スーパーコンピュータ仕分論議の場で、“なぜNo.1でなければいけないんですか、No.2ではだめなんですか”と迫った口の達者な女性代議士がいたが、物事の本質を知らないおバカ発言である。NHKのあのヒット番組「プロジェクトX」にNo.2以下が取上げられたことがあっただろうか。ギネスブックにNo.2以下の記録が刻まれるだろうか。つまりNo.1とNo.2の間には天と地の開きがあるのだ。だから、何事もやるからにはNo.1を目指そう。・・・とその当時は思っていた。

 ところが、産業界No.1に君臨していた米国GMが破綻し、日本でもJALが破綻、東京電力も事実上破綻。角界では力の有り余っていた横綱朝青龍が引退に追い込まれ、芸能界では飛ぶ鳥落とす勢いの島田紳助が引退した。う~んむ、No.1・・・ その一寸先は破綻か引退か・・・。
 さらには、破綻しかけた米Apple社がipadで、また、日影族だったLinuxがAndroidでMicrosoft社の牙城Windowsを切り崩し始め、牛丼といえば吉野家だったが、いつの間にか新参者のすき家に1位の座を奪われ、お笑い界M1グランプリでは、1位よりも、2位のオードリーやスリムクラブのほうが売れるという現象が起きている。
 大切なことは、No.1かどうかではなく、消費者や大衆の支持を得ているかどうかである。

 時代は急変している。百貨店、家電量販店、そして銀行までもが業界2位以下の統合によるNo.1争奪戦を繰り広げている、そこに生き残りを賭けて。つい最近ではPanasonicとSONYが業務提携をするという。だが、本当にそれでいいのか。ちなみにSONY信奉者だった(アホなアメリカ人に乗っ取られた時期を除く)私は、がっかりしている。良くも悪しくも業界スタンダードなPanasonic製品、それに類似したSONY製品を買う気にならないからだ。車で言えばHONDAファンが決してTOYOTAを買わないのと同じことだ。その理由は、ナンバーワンとオンリーワンの本質的な違いに起因している。

 PanasonicやTOYOTAは、売上シェアで業界No.1を誇示してきた、言わば優良児。対して、SONYやHONDAは、他に先駆けて新しいコンセプトやデザインを製品化するオンリーワン志向を貫いてきた、言わば異端児。

 市場が成熟し消費者に選択の自由が与えられたその日から、私のように人と同じ事をするのが本能的に嫌いな「少数派タイプ」の人間は、往々にしてNo.1や流行品を避けて通る。天邪鬼と嫌われても気にしない連中だ。逆に、「多数派タイプ」の人間には、周囲が自分と同じだという安心感や共有感がある。どちらが良い悪いではなく、どちらが好きか嫌いかの問題なのである。もしかするとDNAの思し召しかもわからない。

 さて、我がムーンワーカーズの利用者は、「もともと特別なオンリーワン」である。彼らの個性を開花させるためには、少なくとも前述の少数派タイプの支持を得ることが必要だと思っている。そのためには、先ず我々職員が、数の論理に屈することなく既製の常識社会に立ち向かっていく覚悟が必要なのである。いつの日か「世界に一つだけの花」をたくさん咲かせたい。