朝起きて、憂鬱な日もあれば、すがすがしい日もある。
特にこの季節は、寒さもあって、通勤は厳しい日のほうが多い。
でも、朝日を見たら心がすっと穏やかになって、爽やかになれる。
朝日の日光は希望に満ちている。陽は沈んでも、やがて明けてくれる、と、
教えてくれるからだろう。
この数年間、数々の悩みに出くわしてきた。人生なげやりで、
どうにでもなればいいと思ったし、悪い意味で喉元過ぎれば熱さも忘れるといわんばかりに
すでに痛みさえも麻痺してすべてがたいしたことじゃないと感じていた。
でも、朝日を見ると、こんな人生でも、生まれてきて良かった、幸せだなと
気づかせてくれる。わたしはこの朝日に、何度救われたことだろう。
それからというもの、朝日という希望の存在を知ってからは、朝の早起きがそれ程苦では
なくなった。朝のきんと冷えた空気も、ピリッとした風も、なんだか心に澄んでくる。
