1987年(昭和62年)8月5日は、宝塚大劇場星組公演『別離の肖像』の千秋楽の日でした。

 

 

あの日も不安定な天気でしたが、朝から暑くて峰ちゃんの千秋楽ということもあってムラは更に熱気に包まれていました。前楽にも行ったんですが、やはり昨日とは全く空気が変わっていて、私もかなり心が高ぶっていました。

峰ちゃんは11時15分頃、黒のジャケットを着て楽屋入りしました。当時はまだ白ではなかったんです。

 

 

幕が開いてプロローグで峰ちゃんが銀橋で歌っていた時、ほんの一瞬、照明が消えて大劇場が暗くなりました。ほんの一瞬だったんですけれど、どうやら激しい雨が降って落雷したそうです 雷

 

1幕目は意外と平常心で観られたんですが、休憩をはさんだ2幕目になるとお芝居の途中からもう嗚咽の声が客席のあちこちから聞こえてきて‥。さよなら公演特有の惜別の台詞の時にはもう‥‥。

もともとこの作品、最後の場面はマイマイさん(南風まいさん)と心中するんで余計に悲しいんです。

しかしながら‥、隣の席の人が途中から声を出して泣き始めたので、そちらに気を取られてしまってあまり集中できなかった‥。気持ちはわかるんですが、静かに泣いてほしかったです ガーン

 

 

峰ちゃんのさよならショーは『レビュー交響楽』のショーの場面で好評だった「レビュー・日本」の蛇の目傘の男と「レビュー・レビュー」の羽根扇の男、そして峰ちゃんのために小林公平先生が公文健のペンネームで詞を書いて下さった「星を愛して」の歌でした。

蛇の目傘の男は粋でいなせで日舞の得意な峰ちゃんの真骨頂。そして羽根扇の男はとにかくカッコいいんです。峰ちゃんは上品な色気があって目線の配り方もゾクゾクするくらいに素敵でした。手の使い方がとても綺麗でいつも峰ちゃんの手に見とれていました。

でも大劇場では主題歌のメドレーが無かったんです‥。

 

 

 

「すみれの花咲く頃」の演奏で大階段を下りてきた峰ちゃんは、最後まで男役の正装の黒燕尾姿でした。

 

 

 

楽屋出の時は雨も上がっていて、黒紋付きに袴姿の峰ちゃんは、ファンの作ったかすみ草の花道をゆっくりと歩きながら、笑顔で多くの人々の歓声に応えていました。

後でビデオを観て気付いたんですが、私の列の時には一人一人握手をしてくれたんですが、最初の方は無かったようで‥。たぶん誰かが握手を求めて、それから皆にしてくれるようになったのかもしれません‥。でも凄く嬉しかったです おねがいラブ

 

 

 

 

あの日から35年‥‥。

峰ちゃんは私の青春のすべてです。

峰ちゃんを追いかけて、ただひたすら走っていたあの頃‥。

沢山の幸せな時間をいただきました。

本当にありがとうございました。

 

いつの日か、また会える日を楽しみにしています キラキラ

 

 

 

 

 

文字の色はグレーに見えるけれどシルバーです