昨日と一昨日で帰省していました。

一足早いお墓参り。

 

長女がとてつもなく忙しく

父(娘にとっては祖父)

のお墓に参ったことがなかったので

今年の初めから彼女のスケジュールを抑えて

旅館も早々に申し込んでおいての

今回の旅でした。

 

とはいえ、せっかく行くのだから、と

ここ何年も行っていなかった

行けなかった

喜多方ラーメンを食べようということになり

一番有名なところへ~と思ったら定休日で

ネットで探して見つけた

評判のいいお店に行くことに。

 

入るなり、ちょっと異様な雰囲気で

店内はとても狭くて、お店というよりは

自宅解放というか

テーブル三つで椅子が置いてある感じで

10人も入ればいっぱいというもの。

 

異様なというのは

まず、タレントさんたちの色紙がたくさん貼ってあり

有吉さんとデビ夫人の写真がどど~んとあって

なんかすごい感じでした。

 

出てきたラーメンは

もう見た瞬間

「これ本当においしいやつだ」

って野生の勘、本能でわかるような

 

最初にスープを飲んでみたら

確かに喜多方ラーメンの味なんだけど

ちょっとそれだけではない深い味もあって

麺は手打ちの太麺の縮れ麺で

もうそれがおいしいのなんの。

 

横で長女がその様子を写真に撮っていても

気づかなかったほど夢中で食べていました。

 

他の人たちが大盛りを頼んでいたのがよくわかる

普通盛りでは少し物足りないかもしれない。

 

なんとも、ラーメンであんな感動体験をするとは。

 

お店の名前は「なまえ」と言います。

 

喜多方ラーメンの発祥って

昔父が言っていたんですけど

その当時の市長さんが、喜多方の名物を作って

今でいう町おこしをしたのが

喜多方ラーメンなんです。

だから、元々食堂をやっていたところも

やっていなかったところも始めたので

こんな普通の家を開放して、にわか造り

みたいなお店もたくさんあるわけです。

 

お会計時に、店主の男性に

おいしかったです

と伝えたら

目を伏せて、どうも、みたいな感じが

また何とも素朴で。

 

その後、お墓参りをして

 

これまた私の地元の古くからある牛乳屋さんの

ソフトクリームのお店によって

ソフトクリームを堪能し

東山温泉で温泉と食事を堪能しました。

 

翌日の昨日は

母が新しく入った老人介護施設に行きました。

猪苗代町の磐梯山の麓の

大きなホテルがそばにある

ステキなリゾート地にそれはありました。

 

お医者さんと看護師さんが常駐の

きれいで立派なところ。

こんなところに入れてもらって

母の晩年は幸せだなぁ、って思いました。

考え方によっては

家族に看てもらえるのがいい

というのもあると思いますが

至れり尽くせりの

まるでホテルにいるような

テレビとかで見たことがあるけれども

それを生で見たような感じです。

 

娘たちがそばに寄り添って

母は分かったようなわからないような

でもじっと顔を見つめています。

 

母は

 

若いね、きれいだね

きれいな服だね

髪が長いね

肌がつるつるだね

 

なんて言ったり

私はこんな服でごめんね

もっといい服を着ておけばよかった

みたいな

そんなことも言ったりして

なんか女性としての意識が強くあることが

すごくうれしい気がしました。

 

娘たちをとてもかわいがってくれていたから

なんかその様子を見ているだけで

涙が溢れました。

 

娘たちは母の手を取り

とても冷たいから、と言って

ずっと手を温めていました。

 

よかったね、お母さん。

 

あなたの娘は

いわゆる優しくないから

こんな形でしかできないけれど

これだって立派な親孝行だよね

って勝手に思って

 

また来るからね、と

猪苗代を後にしました。