人の悲しみは、その人のもの

人の怒りは、その人のもの

苦しみも、悩みも、迷いも・・・・

それらすべてがその感情を持つその人自身のもの


エンパスの人は、人の役に立ちたい

人から必要とされたい、と強く望んでいるので

人の感情を自ら引き受けてしまう特徴があります。


でも、その感情を引き受けて、解消できる権利は

他人にはなく、本人にしかありません。


目の前の人が怒っていると、怖くて

なんとかその気持ちを鎮めよう

もしくは、他のことに気を向けようということをしますが

それをあまりにも過剰にし過ぎると

つまり過敏に察知しすぎると

エンパスの人の、良かれ

と思ってやっている善意が生きないばかりか

中心軸がブレて行き

結果、気を使った相手からも嫌がられます。

または、主従関係みたいになって行きます。

これはエンパスにとっては、とても不本意です。


なんだか、先回りしているんですよね。

先に先にと予想して動くことをしている。

その反応がまた、普通の人よりかなり早くて

それは独りよがりにもなりがちで

こんなに心配して気を使っているのに

相手はそれほどとは思わない、という空回り。


去年、私はここに気づき

出来るだけゆっくりと考えて行動することにしてみました。

そしたら、かなりゆっくりでいいことがわかりました。


面白いことを紹介すると

私はよく、自転車に乗っている時

前から来る人を発見すると、すぐに反応して

その人と反対側によけようとします。

そうすると相手は、一呼吸か二呼吸遅れて

私がよけた方に自転車の舵を切ります。

つまりそうするとぶつかりそうになるんです。


そんなことを数回繰り返す、ということがよくあります。

これも、先回りするということかと思います。

普通とこれだけ反応するのに時間の差がある

ということに気づきました。


人と人の関係性でも

私はこれをいつもやっているんだろうなと思います。

疲れるだろうし、その割には人に伝わらない。


だからいつもゆっくりと呼吸をして

出来るだけのんびりと過ごす。

思いついたことも瞬時に反応することをせず

何度もその想いを反芻して、落ち着いてから

行動を起こす、というようにしています。

それでも先回りはしがちですが、大分マシです。


あと、例えば

目の前の人が怒っている時には

まるで自分に怒っていると思い込んでしまうから

辛くなるので

その人は自分自身に対して怒っているんだな

もしかして私に肩代わりしてくれ

と思っているのかもしれないけれど

それは私から発しているものではないので

どうぞ自分の中だけで解消してみてください

と思ってみるといいと思います。