全知全能の愚者 | 私は私であり、私じゃない

私は私であり、私じゃない

直感で生きる・タロットが相談相手・自己肯定感をあげる考え方・感性を高める・世の中を俯瞰しよう

 

神様は退屈していました。

 

なにか楽しいことはないかと考え、世界を創ることにしました。

地や水、植物、空気…そして生物を誕生させたのです。

神様は楽しくなって世界を創ることに夢中になっていました。

 

その後ろ姿を一人の少女が見つめています。

 

神様には娘がいたのです。

娘は父が遊んでくれなくなり、退屈していました。

 

どうにか父を振り向かせたくて

娘はもっとすごい世界を創って

父を驚かせようと思いつきました。

 

まず娘は生物を創りました。

生物は水も空気もなくすぐに絶滅しました。

娘は水と空気と生物を創りました。

その光景は水槽のようでした。

 

娘はどうして父のようにできないのかと癇癪を起こし

世界を創っては壊しを繰り返しました。

 

悔しくて泣きながら世界を何度も何度も創り直しています。

その後ろ姿を神様は見ていました。

 

神様は娘に優しく世界の創り方を教えてあげました。

 

生物は脆く、何かを間違えてしまえばすぐに消えてしまう。

手のひらで優しく包み込むように育てるのだよ。

娘は父の言葉や温もりを受け、心が満たされたのです。

 

この温かい気持ちを世界にも分け与えることを学びました。

娘の創り上げた世界はどんどん成長し

ついに美しい大地と広い海を持った

素晴らしい世界になったのです。

 

娘と神様はこの世界を「Earth」と名付けました。

今でも娘は神様とその世界を創る事に夢中になっています。