我が子達は
『暗闇』
と、いうことを知らない。
昨日、長崎の鐘とともに
黙祷を捧げた子どもたち。
何度も聞こえてくる
『降伏』
という言葉の意味を次女に聞かれる。
『幸福』
とは
違うの?
そうだよ。
音は同じだけどね。
負けました。
と
相手にいうことなんだよ。
我が親たちは、
ラジオから聞こえてくる
昭和天皇の御言葉を聞いている。
窓ガラスには真っ黒に墨を塗り
空の上から灯りが見えないように
身を隠しながらの日々。
無用に火を灯さず
暗闇に慣れる。
火を点したとき
更に闇が強まり恐怖が増す。
その時の話を何度も何度も聞かされてきた。
何度も何度も話すということは、
『伝えていってほしい』
のだと、思います。
子どもたちは
キャンプなどで山の星空を知ってたけれど
ほんとの真っ暗闇は知らなかった。
311のとき
仙台の、あたり全域が停電となり
深い山中の様に真っ暗闇の上に
満天の星空になった。
街灯も点らなければ
家のなかに灯りが射し込むことなく
片隅は闇の塊。
肩寄せあって
灯す明かりを
囲んで
AMラジオから流れる
震災とは無関係のお笑いネタに
励まされた時間。
ロウソクを、灯すとき
記念日にケーキを用意して
ワイワイと和む。
いつもの
ソレとは
違う
闇に灯すという時間。
を、
子どもたちが知った日だった。
灯火を頼りに、さ迷うことも、
少し、感じただろうか。
灯す
ホッ。
光る
ホッ。
心も
灯る。
