謎の猛暑とLGBT | 花実のブログ * * * はなうたモード

謎の猛暑とLGBT


イギリスへ戻って来て、一ヶ月ほど経ちました。
なんだか、まだ日中は日差しが暑かったりしており、驚きです。
聞いた話、8月は雨ばかりでさほど暑くも無かったらしいのですが、この9月のイギリスは106年ぶりだかの猛暑だと。
なんでだ。修造松岡か。彼が近くに居るのか。
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先日、初めて、学会というものに参加して来ました。(←今まで全く縁の無かったものに興味深々)
知っている先生が仕切っているものだったので、なんとなく気軽に行ってみたのですが。
テーマとしては
「人間の性についての科学と神学」
だったのですけれど、
始まってみたら、出席者の多くがLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)で、なんというか、「学会」「研究」なんていう澄ました感じでは無く、
苦しみ抜いた先に光を見て生きている、自分らしく生きる覚悟を決めた人達の強い生の声が、津波の様に押し寄せる、そんな濃い二日間でした。
多分、参加者の中で同性愛者で無かったのは、わたしとあと2〜3人というところだったと思うのですが、
だからなんか「わたしここに居て良いのかな」とちょっと思ってしまったりもしたのですが、
冷静に考えたら、良いも悪いも、別にみんななんにも変わらないんだよな、と。結局のところ。
だって、ひとがそれぞれ好きなものが違うのは当たり前のことなんだし。他人が、自分が全然好きじゃないものを「好きだ」と言ったからといって、それを
「そんなのを好きだなんてお前はおかしい」
と責めるのは馬鹿げているでしょう。そんなことを始めたらキリが無いし。
男性に、「男が好きだなんておかしいんじゃないかお前」と言うのと、「奥さんブスだな、あんなの好きになるなんておかしいんじゃないかお前」というのと、突き詰めて考えたら似たようなものだと思う。
誰を好きになろうがヒトの勝手だ、ほっといてくれ、ということでしか無い様に思います。

皆、そういう風に、生まれて来るのです。いつだって、人口の一割くらいは(隠している人も多いからもっと居るんじゃないかと思うけど)LGBT だったのだから、ずっとずっと昔から。

KABA.ちゃんが、正式に女性としての人生を歩むことになった、というニュースを目にして、個人的にすごく、嬉しい気持ちになりました。これでようやく、心のとおりに生きられるのだな、と。
もう10年くらい前か、テレビ番組で彼女が性転換手術をしているか否かを訊ねられて、
「してない。年齢的にもう無理だと思う。出来るだけ若い内にしておかないと男性の身体が出来上がってしまうから、16歳くらいまでになんとかするのが理想だけど、日本ではなかなかそれは難しいし、自分はとっくにその時期を過ぎてしまった。」
というようなことを言っていたのを覚えています。その時、
じゃあ本当は性転換手術をしたかったんじゃないの、「本当はしたかった」と思いながらずっと生きて行くのは辛いんじゃないの…
と、勝手に心配になったのを覚えています。
だから良かった。
まだまだこれから美しい40代50代60代その先も、彼女が幸せに生きられることを願いますし、そういう懐の深さを持った社会になって行くことを願います。

学会発表の中で、一例として上がっていた「LGBTを全く迫害しない宗教」が、日本の神道でした。
神道は言葉少なだから、迫害もしないかわりに推奨もしてないわけではありますけれど、
しかし、少なくとも、NOとは言っていない。全然なんにも言っていない。「個人的なことはほっといてくれ」と言わずとも、八百万の神はほっといてくれてます。
そんな神様たちの守る日本だから、多分、もっと自由になって行って良いはず、と、考えたりしています。

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