入院をしたことがないので何も勝手がわからない。


おじいちゃんやおばあちゃんが入院したときに付き添いは何度もしていたけれど、それとこれとはまるで別。






とにかくすることがない。

検査検査ではあるけど、次の検査までの時間が1時間とか2時間とかあるし、その時間、することがない。





ひま、でもなんかなんもする気起きない。





私はテレビっ子なんだけど、ここにきてからほぼつけてない。

レターセット持ってきたけど2人に半分書いてやめた。

本持ってきたけど2冊とも5ページくらいでやめた。

ハンコ彫りセット持ってきたけど、甥っ子に頼まれたバレーボールのハンコがうまく出来なくてやめた。


ひまつぶしたくさんもってきたはずなのに、もう、やめるものない。



やめるものない、じゃなくて
やるものない、だね。






テーブルの上をひたすら整理。



ティッシュを左端へ右端へ、予定が書いてあるバインダーを右へ左へ、ペンケースを右へ左へ、湯飲みを手前へ。

どの位置が一番使いやすいのだろうか考えながら。


これを300回はした。


毎回ラジオのパーソナリティみたいにテーブルにゲンコツにした手を乗せ、位置を確認し、完了。

何回もしてるから完了じゃないんだけど。









これさ、考えてみたら、わたし、死んだばあちゃんとまるで同じことをしている。


ばあちゃん茶の間でさ、テーブルの上にあるリモコン2つと新聞と湯飲みと急須と布巾の位置を常に動かしてた。

あっちの右端に置いたり左端へ置いたり。

一旦姿勢正しては、また移動。



今考えてみると、結局、定位置は一生決められないでいたことになるね。



これって、いわゆる「思い残したこと」になってるのかな。

ばあちゃん化けて出てくるかな。


わたしは思い残したくないから、定位置決めるのやめないと。






と言ってるそばからペンケースを縦にしたけどさ。

もう、DNAに組み込まれてるんだろうね。


諦めよう。


入院中何回やるかな。

神様だけカウントしてるはず。









そういえば


わたしは小さな頃からいろんな神様がいると思っている。


ぶっちゃけ、ロマンスの神様や、トイレの神様なんていうものはわたしの脳内からパクられたもんだと思っている。




でもわたしの中のトイレの神様は、トイレでお腹が痛いときに「治してやるかどうか」をジャッジし、実行してくれる神様なんだけど。




その回で治るかどうかは、わたしの日頃の行いとかも関係してくる。

 

その前に食べたものが悪くて下ってるときもあるけど、その場合は「ここまで出たらもう悪い成分はもうでた」ということを神様は把握してるので、それでストップかけてくれることになってる。





なので、お腹壊してる時は




「神様、お願いします、今の波で終わりにしてください、もう、お兄ちゃんの冒険の書を消したりしません」

と、懺悔を脳内でなんども繰り返す。




「神様、お願いします、今の波でおわりでありますように、もう、オホーツクをタコみたいにびろびろ割いて、一口で頬張るなんて汚いことはしません、きっとこれのバイキンですよね?」


と、問いかけタイプもある。







貧乏ゆすりをしながらひたすらこれを繰り返して、最後に


「神様、きょうもありがとうございました」




と、お礼を言う。

ここが大事。

むしろ、それが、一番大事。

高価な墓石を建てるより大事。






これを怠ると、また波くるからね。

これほんと。












そんな感じでカウントの神様もいて、一人一人のなにかのカウントしてるだけの神様なのね。


問いかけしても答えは出ないタイプの神様なんだけど、いるのは間違いないから。



カウントの神様は前述したように答えは出ないタイプの神様なんだけど、神様の世界では資格が必要だから人材少なくて重宝され、結構収入がいい類いに入る。

返答の必要がない神様なので、人気職業ではあるんだけど、仕事内容は結構忙しい。




わたしがよく使う神様は
「世界で今この曲を聴いてるのはわたし一人」を確認してくれる神様。


 

これはよく使う神様なんだけど、これもカウントの神様が属してるのでカウントの神様はほんっと忙しいんだ。



「世界で今この曲を聴いてるのはわたし一人でしょう」の神様にアプローチするのがすきなので、そんな曲が流れてくると幸せな気持ちになれる。



世界でわたしだけだろうなと思うと、ほんと、なんともいえない優越感に浸れて幸せな気持ちになるのだ。






例えば楠瀬誠志郎の「しあわせまだかい」






例えばマッチの「愚か者」






例えばとんねるずの「星降る夜のセレナーデ」





例えばclassの「夏の日の1993」





例えば藤井隆の「ナンダカンダ」





例えばやまだかつてないWinkの「サヨナラだけどさよならじゃない」




例えば江口洋介の「恋をした夜は」





例えば西田ひかるの「愛がある」





この辺りが流れてくるといい感じ。






久保田利伸「流星のサドル」
山口百恵「さよならの向こう側」

あたりは微妙。



ちなみに、世界で一人を目指すためだけに誰も知らないような知らない人の曲でカウントを頼むのはルール違反です。







吉川団十郎の「宮城県」って歌とかはだめ。


あたしはすきなんだけど、これはルール違反なのでこれではカウントはしてもらわないです。






イジメ、カッコ悪い。



神様の無駄遣い、カッコ悪い。















つづく