『地獄』で連想する漫画は、『鬼火の丁』もあるけど… | 啖月会館MAXIMUM

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帰ってきた啖月会館です。
「ことば」について色々な角度から眺めつつ、
漫画・映画・時事ネタ・雑学ネタ等に走ります。

大人こそ読むべき 『地獄』ヤヴァイの続き。

 ところで、地獄というと最近は『鬼灯の冷徹』がよく取り上げられるようですが(というか、聞くところによると現在の地獄ブームの火付け役の一つらしいです。)、啖月の中で“地獄”と言われてすぐ浮かぶのは、かなり前に月刊アフタヌーンで連載されていた見田竜介さんの『愛天明王物語』だったりします。
 地獄に堕ちる人間を少しでも減らそうと現世に降臨し、殴打説法(読んで字のごとし、“実力の行使”で改心を促します)で罪人の改心を試みる愛天明王。
 その彼の努力の甲斐なく、登場人物の一人が地獄に落ちるわけですが、その落ちた先が『屎泥処』と言われる小地獄。
 煮えたぎる糞尿の中、金剛の牙を持つ虫(蛆と思われ)に肉体を食い破られるという責め苦に遭わされ続ける地獄
なわけですが、涙ながらに苦痛に苛まされる登場人物の姿は熱さ、臭さ、痛さを十分に感じさせる絵面で、トラウマ級に脳裏にこびりついてます(なんかしらの理由があって、声を上げることも出来ないようになってた記憶が…)

 物語自体は“実力の行使による改心”を描きつつも、“徳を持って説き伏せる”方法を支持してる空気で進んでいましたが(自分も出来ればそっちがいいし、多分ほとんど大半の人も同様に思っておられることかと)、世の中には本当に“言っても分からない人”が存在するわけで、痛みや恐怖でもってそういった人たちの“ややもすると行き過ぎる行動”の抑制を図る事もやむを得ないかなと思ったりもします。
 
 結構前の作品ですし割と短い連載期間でしたから、多分現在は絶版になっていると思いますが、
「あ、ちょっと地獄には落ちたくないな」
と思わせる責め苦の描写はなかなか見物かと。
 古本屋等で見かける事がありましたら、目を通されてみてはいかがでしょうか。
(見田竜介さんが元々エッチぃ作品描かれる作家さんのようで、おにゃのこのボディラインにその辺りが出てたり、ヒロインが説法失敗して『あわや』なんてシーンもあったりで、そういった嗜好の向きにも需要(ry)



鬼灯の冷徹(5) (モーニング KC)/講談社
もうじき6巻が出るぞ~

『愛天明王物語』は画像ありの取り扱いがアマでなかったので
コチラを参照くださいませ。

あと、現在の地獄ブームについて、
“東村アキコさんの『ママはテンパリスト』内で扱われたのが切っ掛けで火が付いた”
というのは存じ上げていると言うことだけは一応記しておきます。