歌舞伎座の前を通りかかった時のこと。

開演前とあって人が多いのは解るが、建物の写真を撮っている人が目立つ。地方からのツアー客だろうか・・・。
違った。入口の袖に設置された電光掲示板を見て思い出した。見ると「あと12日」とある。

そう、歌舞伎座取り壊しまでのカウントダウンの電光掲示板だった。見苦しいの一語に尽きる。
一民間企業(松竹)の独断で、文化的にも歴史的にも価値のある建造物の取り壊し敢行を決めておいて、更にそれを煽る為のカウントダウン。通常よりも大幅に値上げされた観劇料の「歌舞伎座さよなら公演」歌舞伎ファンに建て替え費用の負担を強いる訳だ。
なんでも、150m、29階建ての高層ビルになるらしい・・・。申し訳程度に、現ファサード部分のみビルを正面に貼付けるらしい。さながら、『登録有形文化財指定の唐破風屋根に桃山様式風の豪華な張りぼてを冠した歌舞伎の殿堂と称される近代建造物』って感じ。
「銭湯みたいで好きじゃない」なんて自分の立場をわきまえずコメントした人もいるみたいだし。どうなってるんでしょうか、この国は・・・。
この歌舞伎座建て替えの件に関しては、ネットで取りざたされ過ぎるくらいの情報があるので、この辺でやめときましょう。

最後に京都四条の南座は1991年に改修復元となってますが、和風の帝冠様式、桃山風意匠で実に綺麗ですよね。それは京都だからなの?激変する諸般の経済事情ってヤツ?いろいろ思惑があるようです。
どんどん日本が無くなっていくのは悲しいね・・・。