術後1週間ぐらい麻酔で寝かされ麻酔の量を徐々に減らしていたようなのですが一向に意識が戻らない。こりゃいかんということで強制的に起こされることになりました。

 

わい電気ショックでおこされる。

看護師さんが「〇〇さーん!聞こえますかー?」って何回か話しかけられているのは分かっている。でも体が動かないしなぜか目も開けない・・・ってか何も反応ができない。「うーんやっぱりダメだな。」って言われたけど私だって反応したいけど反応できないんやえーんびっくりマーク

 

麻酔科の先生が何かごにょごにょ話している・・・けど話している内容が聞き取れない。そして人差し指の指先に何かつけられた。次の瞬間いってぇえええええ!!!

 

え、何ですか。何が起こったんですか。痛いって声出したいのになんで出ないんですか。落ち着いて自分の状況を把握してから分かったのですが気管切開して呼吸器をつけていたので声を出せませんでした。

 

私が痛みでずーっと手をバタバタさせて暴れていると先生が「どこが痛いの?」って聞かれたので人差し指を差し出したら先生が「あっ、これか」と言って人差し指から小さい針を取った。そうです人差し指に小さい針を刺してそこから電流を流していたんですね。そりゃ痛いよ・・・。なので術後起きて一番の感想は「いてぇえええ」でした。

 

ただこの起こし方、効果は抜群で起きてすぐスッキリしていて意識もハッキリしていました。※せん妄状態で見た夢ではありません。私が意識を取り戻した場面に母も居たらしく後日ちゃんと確認をとりました※

 

第一地獄編 開始。

そんなこんなで意識を取り戻したわけですがここから約3週間ほどIUCでの生活が始まります。電気で起こされてから意識がハッキリ戻ったので冷静に自分の状態を把握しようと必死でした。そこで今のICUでの私の状態はこちら。

 

・大量の輸液ポンプからの点滴。五か所以上ルートがある。

・ドレーンの管三か所

・気管切開して人工呼吸器をつけている

・オムツで糞尿垂れ流し。尿の管もある

・鼻からぶっとい管が入ってて喉が変な感じ

・なんか舌が麻痺している

・体に力が何も入らない

・とにかくモニターがたくさんあってピコピコうるさい

 

スマホが鉛のように重い。

こんな大変な状況なのに私は看護師さんにスマホを触らせろびっくりマークと要求。看護師さんは優しいのでスマホを渡してくれます。・・・何このクソ重たい物体。鉛か!?そして指が動かない。文字も全然見えない。一週間ほど寝たきりの状態だったので全身の筋肉が死んでいるのです。スマホはずるずると私の手から落ちていったのだった・・・。※私の入院していた病院はICUでもスマホ利用可能でした。※ICUに居た時はスマホの文字表示は最大にしていましたそれでも見えにくかった。

 

この時にあれば便利だっただろうなぁという物は「文字盤」でした。

こんな感じで文字盤を指でさしてコミュニケーションをはかるものです。私は用意してなかったのでスマホに文字を打って看護師さんや先生に見せてたのですがスマホって使うのめちゃめちゃ疲れるんですよ・・・。あと紙に文字を書くという行為も全身の筋肉が死んでいるのと目が異常に見えにくいのもあって大変でした。一度検査の同意書に名前を書くという行為をしたのですが何を書いているのか自分でも分からないレベルの文字でした・・・。

 

壁に落書きないですか?

前回の記事で書いたようにICUは一般病棟と違い過酷です。なのでせん妄といって幻覚が見えたり場所や時間が分からなくなったり意味不明な言動したりと普段と違う行動をとることがあります。また鎮痛、鎮静には医療用麻薬を使ってたりするのでそれらの影響もあると思います。

 

なので看護師さんや先生に「今は何月何日ですか?」「ここがどこか分かりますか?」などを毎日きかれます。おいおい、私は幼稚園を卒業してるんだぜ?なめるな!と思いながら答えて間違うということを最初の頃はしていました。そして目覚めて数日は幻覚も見えていました。

こんな感じで壁一面、クレヨンで書かれたようにぐちゃぐちゃーってラクガキが見えてて「なんて個性的な病院なんだ。」って思っていましたが個性的なのは私の頭の中だったようです・・・。

 

次回はICUでの過ごし方などを書いていこうかな。ICU編意外と長くなりそう・・・。