ケータイ小説サイト「おりおん」を退会して2年近くになるのですが。
巷で話題になっているおりおんの「電子書籍化」にどうやら私も巻き込まれてしまったようで、「今ごろなぜ!?」と困惑しています。
知り合いの作家さんに教えていただかなかったら、知らないままでした。ほんと怖い。
3年ほど前、私は第1回のおりおん小説大賞に「君のためにできること」という作品で参加し、大きな賞は取れませんでしたが、PV数が50位以内の作品に与えられる小さな賞をいただきました。
賞を取ったすべての作品はいったんおりおんに権利が渡されることになっていましたので、従って他のサイトに載せたりはしませんでした。
が、2年ほど前におりおんから引き上げることになり、事務局に「君のためにできること」を他サイトに掲載したりしてもいいのかということを問い合わせました。
まだ権利はおりおんのものです、と言われれば、仕方ないのでその作品だけ残すつもりでいました。
ですが、受賞当時は企画にする可能性があったけれど、今はもう自由にしていいですし、今後おりおんはその作品に関知しませんよ、という回答をいただきました。このときのメールは残してあります。
そうして安心して、退会処理をしてアカウントも作品も削除しました。
それから電子書籍化されていることを教えていただいた昨日まで、おりおんには作家としてほぼ関わっていません(作家仲間のプロフィールページを読者として覗いた程度です)。
だのに私の許可もなく、何の知らせもなく、すでに商品として有料で配信されてしまっているのです。
一体どういうことなのでしょうか?
調べてみると、困っている作家さんが何人かいらっしゃることを知りました。
私のケースは特に稀なものではあると思います。
が、今現在もおりおんで活動している作家さん方も、おりおんのスペースを借り権利を預けて書いているとはいえ、作品は作者のものです。
そして、これは私自身の想いですが、作品は愛してくださる読者さん達のものでもあります。
ときには作者でさえ勝手にいじってはいけない領域を持ってしまうような、デリケートなものです。
それを勝手に持ち出して、傷つけないで下さい。
作品は商品になりえるものですが、権利者の道具ではないんです。使うなら、きちんと手順を踏んで下さい。
校正や配信日や装丁などの相談どころか最終的な意思確認もなく、既に販売されてしまっているのは異常な事態だと受け止めています。印税が発生するからいいでしょう、とか金額がどうの、という話ではすでにありません。
運営者と利用者の間にあるべきはずの信頼というものは、どこに行ってしまったんでしょう?
サイトのトップに付け足しで説明文を載せて、それで終わる話ではありません。
私は、イエスもノーも言う機会すらなかったんです。一切。
おりおん事務局には、現在問い合わせ中です。
何か納得できる理由があるなら、ぜひ教えていただきたい。
この件について疑問に思っていらっしゃる方は、意見を持ち寄ってお話してみるべきではないかなあと思います。
許可なく商品にされてしまった方もそうでない方も、見ている方も。
私も専門家ではないので、この記事に突っ込むところがあるのかもしれませんが、でも、人として間違ったことを言っているつもりはないです。
たかがケータイ小説、とお笑いになる方もいるのでしょうが、書いている人間は趣味であれ、いずれは作家になりたいという夢を持っているのであれ、身を削って一生懸命やっているのです。
ただでさえクリエイターには肩身の狭い最近の風潮、その中で頑張っている人間は、ケータイ小説界に限らずたくさんいるのです。
肯定しろなんて押し付けません。ただ、否定もしないでいただきたい、そんなささやかな望みを抱えているだけなのに、こういう非情な仕打ちはあんまりだと思います。
どうか、考えてやってください。
ブログのリンクは自由に貼っていただいて構わないので、拡散していただけると嬉しいです。
そして、意見を下されば幸いです。
※同じ電子書籍サイトに掲載されている「その嘘つきな指先で。」はきちんと準備段階からお話を聞かせていただいた上で配信されているものです。
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