ムーミン童話第一作目 | アイ・ラブ・ムーミン ~北欧フィンランドより

アイ・ラブ・ムーミン ~北欧フィンランドより

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原作者トーベ・ヤンソンの第一作目



『小さなトロールと大きな洪水』

 ムーミントロールとママは、パパを探して
恐ろしい森や沼をぬけ、荒れ狂う海を渡って
お日様の光あふれるあたたかい場所を目指し旅をします。
旅の途中でスニフやチューリッパ、
ニョロニョロなどに出会います。

実はこの第一作目は、
1945年に発行されたが絶版になっていました

もともとはうすっぺらな表紙をいれても
48ページにしかならない小冊子で、
本屋さんには置いてもらえず、
駅の売店や新聞スタンドに並べられていました。

シリーズ全体のつながりを大切にするトーベは、
他の作品と感じの違う一作目を
いずれ書き直すつもりでいましたが、
途中まで手を入れてみては止め・・・

今の自分ならもっとうまく書けるかもしれないが、
この物語にいっぱい詰まっている
ひたむきさや若さが失われてしまうだろうと思い、
結局そのままの形で出版することになりました。

こうして再出版されるまで長い時を経て、
書かれたのは最初のストーリーですが、
物語が完結してから21年後に
改めて出版ということになり、
世間に広く知れ渡ったのは一番最後になりました。