『丸の内魔法少女ミラクリーナ』を読んで | 趣味活の記録

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本日の読書感想文

 

丸の内魔法少女ミラクリーナ【電子書籍】[ 村田 沙耶香 ]

 

丸の内魔法少女ミラクリーナ

村田沙耶香




4篇からなる短編集。

読みやすくてサクサク読めました。




丸の内魔法少女ミラクリーナ 

なにやらファンタジックな題名なので

そのままファンタジー全開なのかと思いきや

異様な方向に展開していって一気に読んでしまいました。


50歳くらいのおじさん二人は

ほんとはなんとかれんじゃーのレッドとブルーで、

あのくたびれた背広の袖から見えている銀色の腕時計で

変身するのかもしれないし、

そこでぼんやり外を見ているおばあさんは

本当は改造人間のなんとかライダーで、

これからカーディガンに隠れたぴかぴかのベルトで

変身して敵を倒しにいくのかもしれない。


ストレスフルな毎日で、こんな面白おかしく

世の中が見えたなら少しはストレスが軽減されるのかも。





秘密の花園 

初恋をこじらせ過ぎた末に…いやいや犯罪。

初恋はいつまでも清い思い出。

ノンフィクションが脳内で時間とともに

フィクションになっていく。

新しい素敵な恋をして上書きをしなくては。

初恋に限らず。





無性教室 

何の根拠もないけど説得力があり、

こんな世の中になっていくかもねと思ってしまった。

青春真っ只中の不安定な精神が、より不安定に

より狂気に描かれていました。





変容 

パブリック・ネクスト・スピリット・プライオリティ・

ホームパーティー、通称 パブスピホムパ

が妙に印象に残ってしまった。

怒りの感情、ぶつけられるのは嫌だけどやっぱり大切。








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