足袋日記
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2月5日と6日

2月5日


午前6時起床。
ここはどこだ?あぁそうか。昨日はテントで寝たんだ。テント内は冷え込んでい
るが、寝袋内は暖かく、心地よい。もう少し眠るか・・・・Zzz 。

目が覚めると10時過ぎだった。よく寝た~。大急ぎでテントと寝袋、ゴミを片付
ける。荷物を持って歩く。
駅まで歩く。近くの白浜の宮駅から姫路駅に向かう。
姫路から岡山まで歩こうかと思ったが、この雪の中で山の中の道はかなり危険だ
。ヒッチハイクする元気もないので電車で行く事にした。岡山まで鈍行で二時間
弱といった所か。距離があり驚いた。もっと近いかと思っていた。二年ほど前ま
で付き合っていた彼女が岡山に仕事の為に引越した。一度、岡山へ遊びに行った
が、新幹線で新大阪からあっという間だった。
そんな彼女とも微妙な遠距離恋愛と僕のワガママで別れた。彼女はまだこの町で
暮らしているのだろうか。
懐かしく思い、彼女と一緒に食事をしたパスタ屋に入る。ここのパスタは正直、
僕の口に合わない。当時、彼女と食べたパスタを注文した。相変わらずパスタは
僕の口に合わなかった。
岡山駅から広島に向かう。やはり鈍行で3時間ほどかかる。広島のカプセルホテ
ルにチェックインして、風呂に浸かり軽い食事をして眠った。

2月6日

朝早くから広島平和記念公園へ向かう。園内を歩く。小学校の修学旅行で来た事
がある。原爆ドームを眺める。なんとなく憂鬱な気分になり、資料館も見ていく
予定だったが中止して厳島神社へ向かう。
宮島口まで電車で行きフェリーの切符を買った。近くにアナゴ丼の専門店があり
店に入った。アナゴ丼並を注文した。穴子は丁寧にじっくり炭火で焼かれ甘辛い
タレに浸けては丁寧に焼かれたのではないだろうか?っといった感じで穴子に少
し歯ごたえがあり非常に美味だった。腹がふくれて、フェリーに乗り込んだ。島
に到着し歩くと毛並みの悪い鹿が近づいてくる。エサをくれと言っているのだろ
う。しかし僕は何も持っていない。ゴメンよと思い、立ち去ろうとした時、鹿が
僕の袖をグチャグチャと食べだした。近くにいたおばさんに助けていただいた。
海に浮かんでいるような神社や鳥居はとても幻想的だ。
あちこちで焼き牡蠣が売られている。一つ購入した。こうなるとビールもイキた
い。缶ビールも購入した。網で今まさに焼かれた熱々の牡蠣をフーフーと冷まし
チュルンッと口に入れる。磯の香りが半端ではない。ビールを流し込めば最高だ
。ビールが半分残った。牡蠣をもう一つ購入した。なんだかんだとビールと牡蠣
を追加してしまい、ベロベロの一歩手前まできてしまった。フラフラとフェリー
に乗って本土に戻った。電車で岩国へ。岩国のビジネスホテルにチェックインし
てそのまま次の日まで爆睡した。

2月4日

2月4日


朝8時に起床。9時前にチェックアウトする。三宮駅まで歩き、売店でサンドイ
ッチを購入し、それをかじりながら路線図を見る。ウ~ム・・。。とりあえず姫
路までの切符を買った。ゆっくり鈍行電車に揺られていこうと思ったが、快速に
乗ったため、40分ほどで到着した。姫路城に向かう。
400年以上まえに築城され世界文化遺産なのか~フムフム・・。荷物が重たい。
テントだな~こりゃ・・・・。よく考えてみれば、こんな寒い時期にテントで寝
たら死ぬかもしれない。あ~でも冬山を登頂する方々は、テント張ってるな~。

立派な寝袋と毛布生地の肌着、ヒートテック上下とフリース、手袋を買った。こ
れだけ着込んだら冬の夜もへっちゃらだろう。しかし荷物がまた重たくなった。
昼食は適当に済ませた。今日はテントを張って野宿してみよう。場所を探さなく
てわ!

海を目指してひたすらあるいた。夕方に海水浴場のような場所にたどり着く。暗
くなる前に砂浜の上にテントを開いた。
おおーっ!一瞬で大人1人ゆっくりと、くつろげそうな大きさになった。中に入
り、防寒対策のあったか衣類を装備した。暗くなってきた。そうだ!ウツノミヤ
さんにもらった懐中電灯だ!小さいのにやたらと明るい。ここへ来る途中にコン
ビニで買った弁当とウィスキーのボトル、ポテチを広げた。少し早いが夕食にし
よう。オカズもご飯もカッチカチになっていた。食事を終えた。ウィスキーをラ
ッパ飲みする。っと言っても、ちびちびと呑む。ポテチをつまんでは、ウィスキ
ーをちびちびを繰り返す。
とても、楽しい気分になる。冬の海の音を聴く。すると、なんだか寂しくなる。
リュックからラジオを取り出した。ラジオもウツノミヤさんがテントを買う際に
コレも買っといた方が良いと言って購入した物だった。ラジオを聴きながら、ま
たウィスキーを呑む。テント内は自分の体温と酒の力で暖かい。
寝袋に入る。とても温かい。テントに海風が当たり、モフモフと揺れラジオから
聞こえるオジサンの話が心地よい。僕は今、冒険しているな~っと思い眠った。

2月3日



午前8時に出発だ。とりあえず西に歩きだした。大阪市内から神戸方面に向かう
。とぼとぼと、ひたすら歩いた。交通量の多い国道沿いなので、空気が悪い。お
昼前には甲子園に到着した。ここまで思ってたよりも早かったな~と思う。喫茶
店でナポリタンを食べた。ナポリタンは独特な香ばしさがあり、美味だった。ま
た国道沿いを歩きだしたが、普段からの運動不足でこれだけしか歩いていないの
に少し疲れた。やった事はないが、ヒッチハイクでもしてみよう。っとなり親指
を立て、大阪方面から続々とやってくる車にヒッチハイクポーズを見せた。五分
経過し腕がプルプルとしてきた。かなりの数の車が通ったが停まった車は、なか
った。まぁそんなもんだよなっと思う。暇なのでヒッチハイクポーズをしながら
ムーンウォークをしていると2分もしない間に、一台のマークIIバンが停車した
。乗せてくれるのか?恐る恐る近づいた。車の窓が開き中のドライバーが「キミ
、面白いなー!思わず停まってしまったわー!乗りや!」っと言った。僕は「あ
りがとうございます。失礼します。」と言って助手席に乗り込んだ。軽い自己紹
介をした。ドライバーはウツノミヤさんとい
う。若く見えるが、32歳だ。ウツノミヤさんは「どこまで行くん?俺は三宮まで
行くけど。」
とりあえず、僕も三宮までお願いした。ウツノミヤさん「最終目的地は?」と聞
かれた。僕は困った。目的地などない。「旅を・・しようと思いまして・・今朝
出発して・・。」
ウツノミヤさん「場所は決めてないんやーなるほど。」
僕「はい。」
ウツノミヤさん「キミは学生かい?」
僕「いえ、多少貯金のある無職です。」ウツノミヤさん「じゃあ!日本一周でも
どうだい!」っと目を輝かせ、満面の笑みで言った。
僕「日本一周か・・。」
ウツノミヤさん「絶対楽しいぜ!日本中歩いたり、電車乗ってテント買って野宿
してさ!どうだろう?羨ましいなー!」っとかなり興奮して言った。
日本一周かーそれも悪くないな~っと思い、僕は「行けるところまで行ってみま
す!」っと言った。三宮に到着した。ウツノミヤさんはテントやリュックサック
等の買い物につきあってくれた。
ウツノミヤさん「これから四国方面に向かうの?」
僕「とりあえず四国は後回しにします。」
ウツノミヤさん「そうか!そうか!」
っと言って財布からお札を取り出して「少ないけど」っと僕に手渡してきた。僕
は「いけません!」と断った。
ウツノミヤさんは車の中の懐中電灯をくれた。小さい金属製のガッシリした懐中
電灯だ。高そうなので断ろうとしたが、「コレは荷物にならないだろうし、役に
立つよ!」っと言って僕のリュックに放り込んだ。
アドレスを交換して、ウツノミヤさんは車に乗って帰った。
ウツノミヤさんは冒険好きだった。色々な冒険話や旅話を聞かせてくれた。実現
は難しいが友人とゴムボートで大阪港から日本一周過酷な船旅を計画中だと言う
。そんな馬鹿な!っと思ったがウツノミヤさんは真剣な目をして少年のような笑
顔だった。
僕は「死なないで下さいね」と言うとウツノミヤさんは「キミもな!」っと言っ
た。

さて神戸の街をぶらつき南京町で食事をしてカプセルホテルにチェックインした

Waters of March (Les eaux .../Sergio Mendes
¥150
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※モバイル非対応


↑ウツノミヤさんの車内で流れていた曲。