職場のセンターマネージャーが辞めます | mookie-perthのブログ

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西オーストラリア、パースでの子育て、仕事、趣味、旅行などの生活をブログを通してお見せします

私はオーストラリアのチャイルドケア(保育園&幼稚園施設)で働いています。かれこれ今のセンターで働き始めて3年が経ちました。今の職場に来る前は、違うチャイルドケアで4年間働いていたのですが、職場のダラダラ加減が私の性に合わず、日本人独特とでも言いましょうか、キッチリとやるべく仕事をこなしたいタイプなので、もう少し厳しい所、ルールに沿って経営しているチャイルドケアを探し、今の職場にたどり着きました。

私が働き始めた頃は、チャイルドケアのオーナーが今とは違う方達で、アットホーム、かつ仕事をきちんとこなす人には特別に表彰してくれる傾向がありました。それに加え、日本のようにボーナスなどはありませんが、個人的にレストランゴハン1に夫婦で招待されたり、他には国内旅行をプレゼントされた先生もいたようです。結果を残すとそれなりの褒美をもらえました。それによって、先生達のやる気も保たれ、かつ仕事のやる気のない人、向いてないと判断された場合、容赦なく退職を指示されていました。

コロナが流行り始めた頃、その影響を多大に食らってしまったチャイルドケアビジネス。前オーナーはストレスを抱え、オーナーを降りる決断をしてしまったのですが、本当に「尊敬」という言葉が本当にぴったりハマる方で、このオーナーに出会えたことで、自分のやり方はこれでいいんだろうか?という不安を取り除いてくれた人と言っても過言ではない人でした。出会いに感謝です。

このオーナーの代わりにチャイルドケアのビジネスと引き継いだ今の会社は、前回のビジネスの仕方と大きく違い、私の働くチャイルドケアだけではなく、他にも11センターを保持している少し大きめな会社でした。と言ってもビジネス歴はまだまだ短く、この3年ほど。私が働くセンターは、全部の12センターの中で一番大きいセンターで、子供の数も100人以上に達します。私が担当するベイビールーム(1~2歳児部屋)は子供が毎日ほぼ20人ほど来ます。子供の人数が数人少ない日は、労働費を削るために先生1人も部屋から引き抜かれるので、基本は子供4人に対して先生1人という比率です。


毎日毎日忙しい日々をこなしながらも、今のオーナーに引き継がれてから、先生達のモチベーションがどんどん下がっていくのが見て感じ取れました。それから、子供と先生の比率が4対1にも関わらず、Under the roof policy(屋根の下ポリシー)というアホみたいなポリシーのせいで、建物内の先生の数と子供の数の比率が合ってさえいれば、先生の数が多い場合帰らされるので、私の部屋の場合、部屋に子供が10人いるのに先生2人で部屋をまわさなければいけない立場に置かれます。従業員の無駄な欠勤も立て続け(特に新人)、やっと新しい従業員が入ってきたと思ったら、週5日働く予定が2日しか職場に来なかったり。。。もう責任感の欠片もありません。こんなに従業員の足りなさに苦戦しているのにも関わらず、書類関係の仕事も次々と舞い込んできます。紙に書き物をしている時間なんて1~2歳児の子供を相手にしながら確保できるわけもなく、リスクを背負ってまでする仕事でもないと思い、結局後回しになり、手が付けれない状態にあります。何度もオーナーに話しましたが、解決策など出てくるわけもなく、家に持ち帰る仕事が増えていき、イライラが溜まっていました。

こんなのは日常茶飯事ですが、それに加え、オーナーやエリアマネージャーから他のセンターの先生が足りないから急遽派遣してくれといきなり頼まれることも多々あります。実際にうちのセンターから先生を送ると、他のセンターがどれだけ仕事をしていないかが明らかになる話ばかりが返ってきました。ランチやスナックも、指示通りのレシピに沿っていないこと、アクティビティーもセッティングされていないこと、先生達は1日を通して自分のスマホを持ち歩き、コーヒーとクッキーを楽しみながら子供達を自由に遊ばせていること。まったくもってルーティーンやルールが違いました。日本の幼稚園でそんなことが行われていたらもう訴える人が続出するレベルでしょう。私が働くセンターの先生のほとんどは、とてもやる気がって良い先生ばかりなのですが、今のオーナーに切り替わってからは、全くといっていいほどのサポートもなく、どんなに良い仕事をしても賞賛されることもなく、むしろネガティブな言葉ばかり返ってきました。「まだまだだね、もっと頑張れるはずだ」そんな言葉を聞くたびに、実際足を運んで私達がどんな仕事ぶりかをその目で確認したらいいと思いますが、センターに顔を出す頻度も本当に少ない。それで良くもそんな言葉を言えたもんだ・・・。他のセンターと比べて月とスッポンなのは一目瞭然。

この半年くらいの間、センターマネージャーの努力を目の当たりにしてきました。1か月の間に何度泣き崩れている姿を見たことでしょう・・・。本当に良く頑張っていました。今週、先生1人1人に、来月9月に退職することが説明されました。私に泣き崩れるようにハグをしてくれ、ごめん、ごめんと言うのです。本当に謝らないでほしい。こんなに努力をし続けてきてくれたマネージャーを見たことがないほどの努力人です。センターのために恐れることもなく上に立ち向かい、週末も死に物狂いで仕事をこなし、おそらく燃え尽きたのでしょう。。。辞めることを止めなんかしません。素直に、おめでとうという言葉が出ました。これで自由になれるね、と。今のオーナーとエリアマネージャーには、私達のセンターマネージャーが辞める決断まで追い込まれたことを後悔してもらいたい。

センターマネージャーがいたからこそ人気が続いていたこのセンター。この先ある意味楽しみです。先生不足、それからこのセンターマネージャーが辞めることをキッカケに、他に何人もの先生達が退職願を提出することでしょう。私はそれを見届けて、今のオーナーが四苦八苦している姿を見てから再就職に向けて行動に移したいと思います。



※ちなみにオーストラリアでは、チャイルドケアでのストライクが多発していて、シティ内でも9月のエジュケイターデイにデモが行われるそうです。


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