ブライトエンブレム 裂蹄出血で日本ダービー回避 | 俺の競馬の楽しみ方

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2015/05/04 <所有馬情報>
所有馬情報
ブライトエンブレム[父 ネオユニヴァース : 母 ブラックエンブレム]
在厩場所:福島県・ノーザンファーム天栄
調教内容:
次走予定:未定

小島茂之調教師「以前からうっすらと裂蹄線はあったのですが、本当に僅かなものでしたし、これくらいは他の馬でもよくあることだから、注意さえしていれば大丈夫と言う気持ちでいました。実際に皐月賞まではケアをしながらレースに臨めましたし、ダービーもこのまま行くつもりでしたが、皐月賞後に初めて線が広がり、それだけ激しいレースをしてきたのだということがわかりました。それでもまだ許容範囲と思っていた一方で、注意は必要と、天栄のスタッフさん達とは、情報を共有し、直ぐに裂蹄バンドを施して対処もしてくれていたようです。しかしながら残念なことに『少し出血があった』と連絡をいただきました。このままの状態で出走できるならまだしも、ダービー出走には更に調教を強化しなければいけません。無理をした場合、ダービー出走まで無事にいく保証もなく、症状次第では秋も棒に振ってしまう可能性すらあるので、会員様には本当に申し訳ありませんが、日本ダービーへの出走を断念させていただくことになりました。東京コースでこそと思っていただけに残念ですが、秋は結果を出せるように頑張ります」

天栄担当者「こちらに戻ってきてからも以前からあった右前脚の内蹄踵の裂蹄線は大丈夫かなと思っていたので、週末には坂路に入れて行けると思っていたのですが、いざ帰厩へ向けて乗り始めたらだんだん線がはっきりとして出血してしまいました。これから帰厩に向けてさらにペースを上げ、調教を強くすればその分脚元にも負荷がかかって余計に悪くなってしまいそうな状況です。普段の調教時からも保護をして細心の注意を払っていたのですが、このタイミングで悪くなってしまったのは非常に残念です」

週末より裂蹄の症状がはっきりとして来たため、今朝ノーザンファームの獣医にも状態をチェックしてもらい判断を仰ぎましたが「今、ここで無理をさせなければ秋には戦列復帰させられるだろう」ということでした。小島茂之調教師と本馬の生産者と協議を行った結果、誠に残念ではありますが日本ダービーへの出走は断念し、秋の復帰を目指してしばらくは北海道で休養させることになりました。当日を楽しみにされていた会員の皆様にはお詫び申し上げます。





まさかです。

裂蹄から出血を起こし、

ダービー回避することになるとは・・・。



札幌2歳を強い勝ち方をした時点で早くも、僕はもちろん、陣営もまずダービーを目標にしました。
ダービーから逆算してのローテーションを組み立て、じっくりじっくり、出走レースを最小限に絞り、怪我のリスクを考えて慎重に慎重を期して進めてきました。
そしてその期待に応えるように、弥生賞2着、皐月賞4着と順調にダービーへ向けて好結果を出してきました。
すべてはダービーを最高潮の状態で迎えるために。



中山も血統的に得意コースでしたが、皐月賞では最内枠が仇となり、内枠有利な芝状態ではありましたが、強心臓を活かすマクリ戦術は使えず、ゴール板でも余力を残して伸び続けていました。
まさに長い直線の東京向き、ダービー向きのブライトエンブレムは更に人気を集めるはずでした。
それなのにダービーを回避しなければならないなんて、あんまりです・・・・。



個人的にも皐月賞は仕事で現地に行くことができず、ダービーこそは仕事が入ってないので行ける!!と。
去年の内から、5月31日のダービーデーを一番の楽しみにしてきました。



誰のせいでもありません。
乾燥して裂蹄しやすい冬場でもない、この時期の突然の悲報。
ある程度のケアはしていたのにも関わらず、皐月賞の激走後に裂蹄線が広がり、帰厩に向けて調教ペースを上げたところで出血。
ダービー制覇を目指し、これ以外ないという完璧な調整過程を踏んで発症してしまったのだから、どうしようもなかったですね。



一口出資者同様、陣営ももちろん苦渋の選択でしょう。
悔しくてたまらないでしょう。
でもこれでもし、無理矢理ダービーに出走したら、調教でもレースでも過去最高の負担が掛かり、裂蹄の悪化は間違いなく進み、秋どころか、年内ですら出走できる可能性が低くなっていたことでしょう。
まして、裂蹄は再発しやすい故障であり、いくらダービーと言えども、それで終わりになるかもしれないという賭けはあまりにも無謀でしょう。
まるで連日一人のピッチャーだけに完投させて、取り返しがつかない怪我をする甲子園の高校球児のように。



残念以外の気持ちはありません。
無念です。
そんな悲しく辛い英断を下した小島先生はじめ、担当厩務員、ノーザンファームスタッフには、感謝の思いを伝えたいです。
ここに至るまで最高の育成をして下さいましてありがとうございます。



あとはただ爪が伸びるのを我慢してじっと待つしかありません。
秋に復帰することだって、そんな簡単なものではないと思います。
何があるかわかりません。
でももし順調に治ってくれば、ぜひ菊花賞でその勇姿を見たい。
さすがにぶっつけで3000mのクラシックレースは無理がある。
なんとか9月のトライアルレースに間に合ってくれ・・・!!