我が家には柿の木があります。
夫の両親が植えたものです。

「柿の実は1つ残して収穫すること。」

私の地元ではそういった風習はなかったので、結婚して初めて知りました。(もしかしたら、うちだけの習慣なのかも…)

柿の実が熟すると野鳥が飛んで来てついばむので、私も子ども達も窓から柿の木を眺めてプチバードウォッチングを楽しんでいます。
野鳥が柿の実をついばむ様子はなかなか見ていて面白いです。

今年は3つほど収穫せずに残しました。

現在、葉っぱも全て落ち、柿の実も残り1つ。
裸の木に柿の実がぽつんと。
なんとも情緒的な風景です。

※画像お借りしました。


先日のことです。
庭で草むしりをしていると、裏のおばちゃんが、

「柿の実、1つ付いたままだけど、食べないなら私がもらうから、ここにもいで置いておいて。」

と、おっしゃるので、慌てて

「あれは、野鳥の為にわざと残してあるので、先に収穫したものでよかったら後でお持ちしますね。」

とお伝えしました(汗)


そして、同じ日の夕方、隣のおばちゃんが、我が家の柿の木を眺めて

「ひとつだけ実がなっているのが、なんとも風情があっていいわね。」

と。

同じ風景でも、捉え方は人それぞれなんだなと改めて感じました。

夫婦だって、感じ方や考え方は全く同じじゃないですよね。
でも、私は共に時間を共有して、同じ風景を見て「キレイだね。」と共感できるそんな関係が素敵だなと思います。
景色は何でもいいのです。月だったり、野に咲く花だったり、花瓶に生けた花だっていい…。共に同じ空間で同じ時間を過ごす。
簡単なことなのに、忙しさにかまけてなかなか出来ないなぁと反省。
心に余裕を持ちたいものです。