バラは春の花だし、ユリは夏の花だよ!覚えてね!

 

…って、お受験ブログじゃないよ!違うよ!

 

…でも、お受験の記事が圧倒的にアクセスされます。情報収集はお受験の基本の基本。検索魔になっちゃって、こんな僻地のブログまで間違って来ちゃうのでしょう。

私もそうだったのでよくわかります。

 

が、前にも書いたけど、ここに役に立つ情報は無いです。青○とか○蹊とか受かった保護者のブログに行った方がいいですよ!あと、エデュはほどほどにな。病むから。

 

という訳でちょっと前に書いたエントリ

「お受験の現場では、情報がモノを言う」

(合否に関係するかどうかはともかく)

 

です。

 

例えば、

「私立小学校ってどんなところかしら…HPでも見て…あら、今度説明会があるのね、行ってみようかしら」

 

なんて、なーんも考えずに行くとします。

すると、紺スーツ、お受験ルックの子供達、スリッパから持ち物から、何もかも、とある「決まり」に乗っ取った、独特のアレな雰囲気に圧倒されるでしょう。

 

学校側がどう思ってるかはわかりません。ってか、あんまどうでもいいと思ってる可能性が高いように思います。でも、チェックしている学校も多いとの噂です。あくまでも「学校による」のでしょう。

 

でも、当人はそうは思いません。

 

場違いな場所に来ちゃったわ、私、なにもわかってなかった

 

絶対にそう思います。

 

で、ここでメゲてしまえば、そこでお受験終了です。

 

しかし、その学校が魅力的だったり、本人に強い受験へのモチベーションがあれば、お教室を探し、受験ママ友を作り、ネットを駆使し、いわゆる「お受験ママプロトコル」を会得し、立派な「お受験ママ」となっていくのでしょう。

 

それが合否に関係するかどうかはともかく、です。

 

そしてここからが本題。

私は、実際に「何も知らないで来ちゃった」ご家族が、お受験文化に初めて触れ、

強烈に殴り倒される現場に遭遇したことがあります。

 

我が家から割と近い、私立小学校。

 

名門でも有名でもない、ある意味「庶民的」な私立小学校。

しかし、教育面などでなかなか見るものがあり、児童もみんないい子だなーと思っていたので、説明会に行くことにしました。(その学校の存在が受験を始めるきっかけでもあります。結局別のところに行くのですが、今でもその学校に好感を持っています。)

 

我が家はすでに受験の準備もいろいろ始めており、他の学校もいくつか当たっている状況でした。

 

説明会の日は、他の志望校とのカブりが発生してしまい、(これもよくあることです。土曜日に行われる場合が多いので、どうしても同日になってしまう学校が出てきてしまいます)

 

息子と主人は、体験授業の予約を取っていた学校へ、

そして私はひとりで、割と近い学校へ

 

それぞれ手分けして行くことにしました。

 

最寄り駅に到着すると、地図なんて見なくても学校への道のりはわかります。

紺スーツの集団に付いていけばいいのですから。

 

そして玄関で靴を脱ぎ、お受験スリッパに履き替える、その場所にとある家族がいました。

 

お父様:アロハ

お母様:チュニック

お子さん:なんとかレンジャーのTシャツ(下のお子さんも)

 

うお、これまた、よりにもよってカジュアル過ぎる。せめて「小学校の参観日レベル」の格好だったら、ここまで悪目立ちしなかったろうに、ご丁寧に、チョー派手なご主人のリゾート感あふれるアロハと共に、

お気の毒なくらい、目立っています。

 

恐らくHPなどで確認はされていたのでしょう、スリッパは持参していました。しかし問題なのは、はきものを入れる袋です。

 

ガサガサガサガサ!!

 

けっこうな音量で広げられたのは、

「スーパー○○」の袋でした。

 

…割りと近くに住んでいる私だから知っている。そのスーパーはこの近くにある、地元密着の激安スーパーだ。すごく安いのだ。

 

成城石井とは言わない、同じスーパーの袋でも、ヨーカドーとかだったら、私はそこまで悲しい気持ちにはならなかったと思う。

 

そして、この袋を持参していたことで、ひとつの仮説が成り立ちます。

 

このご家族は、恐らくこの学校至近に住んでいる、ご近所さん。

 

沿線の近い駅には、学校のポスターが貼ってあり、商店街にもポツポツと貼ってあるのを見かけました。ポスターには、「説明会の日時」も書いてあります。

 

そして、名門じゃない私立小学校、あるあるなんですけど

「なぜか近所ではpgrされている」

 

んですよねえ。私も習い事が一緒のママさんに言われたことがあります。

「○○なんてさ、私立っていっても、簡単なんでしょ?お金かけてあそこに入れてもねえ、意味ないよねえpgr」

 

いや、アンタの子供、多分、入れないよ

 

対策しなくても入れる学校もあるには、あります。が、少なくともこの学校は、けっこうな名門のすべり止めとして有名だし、ちゃんと対策しないと入れない、立派な「お受験校」ですよ…と。

 

しかし、まあ近所の評判と評価は、大体そんなカンジなのです。

 

恐らく、このご家族も、

「近くにあるし、いっちょ行ってみるか」で来ちゃったのかな、と推測されます。

 

そして問題はここからです。

 

体育館で校長先生のあいさつから、学校の成り立ち、授業の特色、施設の説明など、いわゆるスタンダードな、普通の学校説明会です。

 

さきほどの家族、会場内でも色彩が違うため、まあ、目立っていました。見た目だけ目立つなら全然いいんですけど…

 

案の定と言わせていただきましょう。

 

子供達が騒ぎ始めます。

 

学校説明会、一応はお子さんも連れていくのが良し、とされています。学校にいく当人ですから、当たり前といえば当たり前なのですが。

 

しかし、所詮は幼稚園児。

お教室でソコソコの訓練を受けているので、それでもけっこう大人しく座ってられるお子さんが多いのですが、

 

大人が次々に出てきて、大人向けの言葉で、長いと1時間以上の説明を聞かなければなりません。

 

もたないに決まってます。

 

そこで、お受験的常識として、子供が大人しく待てるアイテムを用意していきます。

 

「絵本」「折り紙」「お絵描きセット」「あやとり」など、音が出なくて、古風なひとり遊びもの、と言ったらいいのでしょうかね。大体、そのあたりです。

(うちは対策かねて、ちぎりとかさせてましたね。)

 

そして、すでに何件もの学校説明会を経験した子供達は、

「ああ、そういう時間ね」

とばかりに、みんな、粛々とひとり遊びに没頭します。

 

しかし、例の家族、当たり前だけど、何も用意してなかった。

しかも下のお子さんまで連れてきている。

 

「つまんなーい」「静かにしなさい」

「だあだあだあ」「こらっ」

 

そりゃうるさい。親御さんの焦りも伝わってきます。こっちもハラハラ。

 

そして、子供達の大騒ぎがピークに達した時、

 

その家族は退出してしまいました。

 

体育館の作りもよくなかった。

 

退出の出口が一番前の左右にしか無く、ご家族は、会場中の人達に一部始終、見せつけながら退出していきました。お父様、泣き叫ぶ下の子をハトヤ並みの横抱えしてた。

 

…いやー居たたまれない。

 

見た目には、「わかってない家族がカンチガイして来て、案の定、大迷惑かけてスゴスゴと退出」ですよね。いや、そうなんだけど…

 

確かに情報収集は甘かったかもしれない。ネットで少し調べればわかることだろうに、と思わなくもない。学校に行くんだから、お受験スーツじゃなくても、せめてもう少しちゃんとした格好がふさわしいだろう、とも思う。

 

でも、こんなヒドい、究極の恥をかくほど、

この親子って悪かったかな…

 

と、ちょっと考えてしまいました。

きっとあの家族は、お受験しなかっただろうな…

 

私が体験した、もっとも残酷なお受験エピソードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

このお話の教訓は、「情報大事」です。結局は、情報なのです。お受験っぽい格好だって、絵本だって、用意さえすれば「そういう人」になれるのですから、ある意味楽チンともいえます。

お受験用品 ハッピークローバーは、お受験する人だったら誰でも知っているショップです。私も教材とか、いっぱい買いました。セット販売もお得。これ、当時あったら買ったな。