ファルマ「えっ、エレオノール先生が」

ブリュノ「あぁ高熱で家庭教師を休むと言ってきた。 このまま辞めたいとも。 何か心当たりはあるか」
ファルマ「いえ。 熱で弱気になっているのでは」
ブリュノ「まったく。 弟子の指導も薬師の修行だというのにどうもたるんでおる。 ファルマ、このポーションと手紙をお前が届けてやれ。」

ファルマ(このポーションには栄養ドリンク以上の効果はない。 もし本当に熱があるならアセトアミノフェン頓用。 発熱疼痛時追加するときは4~6時間空けて)
・・・ファルマくんは、エレオノール先生のお見舞いだね!
アニメ 異世界薬局
第2話「師匠と弟子」を観ました。
異世界薬局
「薬学研究に勤しむ日本の若き主人公は、志半ばで過労死して宮廷薬師見習いのファルマとして転生する。
ファルマは医学が未発達な世界で、転生前の知識と転生後に手に入れたチート能力を活かして多くの人々を救おうと奮闘する。」
オープニングテーマ「夢想的クロニクル」石原夏織
エンディングテーマ「白雨」Little Black Dress
異世界薬局 声優
ファルマ・ド・メディシス:豊崎愛生
エレオノール・ボヌフォワ:上田麗奈 - ファルマの家庭教師
シャルロット・ソレル:本渡楓 - メディシス家に仕える召使いの少女。9歳。愛称は「ロッテ」。
エリザベート二世:伊藤静 - サン・フルーヴ帝国を治める女帝。
ブリュノ・ド・メディシス:乃村健次 - パッレ、ファルマ、ブランシュの父親。
ブランシュ・ド・メディシス:長縄まりあ - ド・メディシス家の末女。パッレとファルマの妹。4歳。
ベアトリス・ド・メディシス:遠藤綾 - ブリュノの妻
薬学 異世界転生作品 アニメ 異世界薬局。
第2話「師匠と弟子」
「「家庭教師を辞めたい」エレンからの申し出を伝えられたファルマは、人ならざる力を持つ自分に恐怖を抱く彼女を説得に向かう。
エレンに再び家庭教師をしてほしいと願うファルマの願いは届くのか。
一方その頃、ブリュノには宮殿から召喚の知らせが来ていて……。」
エレオノール「どういう目的でいらっしゃったんですか」
ファルマ「エ、エレン」
エレオノール「秘密を知る私を消しに来たんですか? そうなんでしょ!」
・・・そんなわけ、ねー!

ファルマ「そんなことないから落ち着いて。 ほら杖も持ってないだろ」
エレオノール「だったら何の用ですか」
ファルマ「今日は父上の使いで来たんだよ。熱を出したっていうからこのポーションを渡してくるようにって」
エレオノール「お師匠様が私に。 解熱剤なんて自分でも作れるのにわざわざ」
エレオノール「ま、まさかこれに毒を!」
ファルマ「盛ってないよ!」
・・・凄い警戒心だな!

ファルマ「あとこれは俺から。 父上とは違うタイプの解熱剤と突き指用の軟膏。 それに薬の説明書」
エレオノール「まさかそれに毒を!」
ファルマ「混ぜてないよ!」
ファルマ「エレンに危害を加えるつもりなんかないよ。本当は家庭教師だって辞めてほしくないんだ」
エレオノール「どうして? 神術も薬学も教わるなんてないじゃないですか。 あなた様は薬神様の化身なんですから」
ファルマ「俺は人間のつもりだけど」
エレオノール「あなた様がそう仰るならそのようにいたします。 あなた様の正体は口が裂けても誰にも言いません。 お父上にもご家族にも。 ですからどうぞお見逃しくださいませ!」
・・・やれやれだぜ!

ファルマ「神術のことがさっぱり分からないのは本当だよ。 あのねエレン 俺には君が必要なんだ」
エレオノール「えっ、どういう」
ファルマ「あぁいや、つまり君の知識がね。 神術は口伝の秘術なのかド・メディシス家の文献にも資料がない。 俺だけじゃ理解する手立てがなくてこの力をどう制御すればいいのか分からないんだ。 だからエレンにはこれまで通りでいてほしい。 かしこまってほしくない」
・・・転生者としては、この世界に疎いからね!

ファルマ「それでもどうしても気が変わらないんだったら、これは今まで家庭教師をしてくれたことのお礼。 色々ありがとうエレン。 今日はこれで退散するよ。 怖がらせちゃってごめん。 ゆっくり休んでね。 お大事に」
・・・女性は、お花を贈られるのは嬉しいみたいだね!

エレオノール「どうしようこれ。 こんな粉薬の形状 今まで見たこともない。 薬神は本来ありがたい守護神様だものね。 人々に害をなした話なんてなかった」
・・・だいじょうぶい!

エレオノール「薬神様おはようございます!」
ファルマ「エレン! 具合はよくなったのかな。 でもまだその格好なんだ」
エレオノール「万が一の防御のためです。 薬神様の特訓に生身で付き合っていたら命がいくつあっても足りないですから。 えぇ薬神様、ううん。 ファルマ君の家庭教師を続けるわ」
・・・とりあえず良かった!

ファルマ「ありがとうエレン」
エレオノール「お礼を言われることじゃないわ。 あなたを放っておいて何かの拍子に神術が暴走でもしたら帝都ごと吹っ飛ぶもの」
ファルマ「そんな大袈裟な」
エレオノール「本当に大袈裟だと思う?」
ファルマ「あははは」
・・・大袈裟であって欲しいな!

エレオノール「それにお礼を言わないといけないのはこっち。 君が作ったあの苦い粉薬と軟膏すごく効いたみたい」
ファルマ「それはよかった」
エレオノール「さすがのお師匠様の薬でもあんなにすぐに効かないもの。 どうもありがとう」
ファルマ「ううん」
エレオノール「お花もすごく嬉しかった」
・・・ファルマの作った薬は効いたみたい!

エレオノール「それじゃあ早速無人島に行きましょうか!」
ファルマ「無人島?」
エレオノール「だから万が一のためよ。 あ~もう! すっかり砂だらけになっちゃった!」
ファルマ「ご、ごめん」
エレオノール「神術がちゃんと制御できるようになるまで。 ま、気長にやりましょ」
・・・どうやって無人島まで移動したの?

マデレーネ「ごきげんようお坊ちゃま」
ファルマ「こんにちはマデレーネ」
ファルマ(逆流性食道炎)

アルフレッド「いい天気ですなぁ」
ファルマ「精が出るねアルフレッド」
ファルマ(麦粒腫(ものもらい))
・・・みんなの疾患部位が見えてしまうんだね!

ファルマ(この世界で俺の存在は異端だ。 影がない上に特異な能力が露見すれば最悪捕らえられて処刑されるかもしれない。 そうならないためにもせめてここの人々に必要とされる存在にならなければ)
・・・うん、確かに!

ファルマ「さすが薬師の館だ。 古典的な調剤道具は揃ってる」
ファルマ(まずはロッテのあかぎれに使ってもらうヘパリノイドの保湿クリームから。 原料を順番に合成していこう。 グリセロール。 よしいけた。 構造を把握しているものに限り 液体も固体も粘性のあるものも合成可能だ。 乳化剤と界面活性剤はモノステアリン酸グリセロール。 ヘパリンを合成したあと解重合し主役のヘパリノイドにする。 油相は油脂性基剤にスクワラン。 基剤と原料を溶融混合した水相と油相をそれぞれ湯煎で温め、乳化剤を加えた油相の中に水相を少しずつ加え手早く撹拌。 仕上げに香りづけの精製油と保存用の安全な防腐剤・安定化剤を添加し均一になるまで練合したら、完成だ)
・・・可愛いロッテちゃんのためだもんね!

シャルロット「えっ、私にですか」
ファルマ「うん。 ロッテにはいつもお世話になってるから。 水仕事で手が荒れるって言ってただろ。 乾燥している部分にはクリームを。 手荒れのひどい部分にはステロイド入りの軟膏を塗り込むといいよ」
シャルロット「ファルマ様ありがとうございます! 嬉しいです! これ母に分けてもいいですか? 母も手が荒れていて、そうだ! 使用人のみんなも!」
ファルマ「俺が一人ずつ症状を見てそれぞれの分を作るよ。 それとね、みんなに渡すものがあるんだ」
・・・使用人のみんなに合ったお薬を渡すんだね!

シャルロット「私たち使用人がご主人様にお薬をいただいたことなんてありませんもの! 感激もします!」
ファルマ「そうなの? 使用人だって家族みたいなものなのに」
シャルロット「そういうものです。 旦那様は高貴な方々のための薬師様です。 貴族の薬師が平民を診ることはありません。 それが分というものです」
ファルマ「患者の身分で診る診ないを決めるなんておかしいよ」
シャルロット「たとえ診ていただいたところでお薬は平民には手が届かないほど高いですから」
ファルマ(身分制社会に薬価問題か。 この時代の治療法ではちゃんと効く薬自体少ないだろう。 まして薬も買えない平民は呪術まがいの方法に頼るしかなくて死亡率が高い。 効果のある薬がもっと普及していたら)
・・・異世界、めんどくさいなぁ!

シャルロット「ファルマ様も私を診てくださったことなんてありませんでしたよ」
ファルマ「えっ、そうだっけ」
シャルロット「はい。旦那様が禁じておられるということもありましたけど」
ファルマ「あぁ、確かに見習い薬師が未熟な知識で患者を診るのは危険だもんな」
・・・親父さんに禁じられているのか!

ファルマ「でもこれからは薬を必要としている人に届けたい。それも薬師の修行になるしね』
シャルロット「お優しいのですね! 最近のファルマ様は平民や下々の者にも分け隔てなく接してくださってきっとよい薬師になられます」
・・・すでに非常に優秀だと思うよ!

ファルマ「おはようございます。 あれ、ブランシュは?」
ブリュノ「ファルマ、ブランシュは水痘にかかった」
ファルマ(水痘。 俗に言う水疱瘡はヒトヘルペスウイルス3型に属する水痘・帯状疱疹ウイルスに感染して起こる流行性の感染症だ。 この世界にも水痘はあるのか。 地球と同じものなら4歳だと軽症で済む可能性が高いはずだが。 こちらではそんなに危険なんだろうか?)
ブリュノ「ブランシュには3週間近付くな。 悪疫がうつる」
ベアトリス「3週間もあの子を一人で放置するのですか?」
ブリュノ「看病は少数の使用人に任せる」
・・・水疱瘡が悪疫なのか!

ブリュノ「ファルマのときもそうだった。 4年前にやっただろう」
ファルマ(つまり免疫がある俺ならブランシュに近付いても問題ない)
ブリュノ「だが油断するな。 水痘一度かかっても再発することがある。 医学書にはまだ書かれてないがな」
ファルマ(地球でも最近まで終生免疫と思われていたのに稀に再感染することを把握しているのか。 この人はすごいな)
ブリュノ「私は緊急の往診で出かける。 お前も重々注意するように」
・・・お父さんの知識も凄いんだね!

ファルマ(子どもにも使える水痘の治療薬といえばアシクロビルかバラシクロビルだな。 自分で作るなら分子量が小さいアシクロビルにした方がいい。 つまり)
ファルマ「2アミノ92ヒドロキシエトキシメチル1,9ジヒドロ6Hプリン6オン、アシクロビルを合成!」
・・・無から薬を作る錬金術!

ファルマ「ブランシュ起きてる?」
ブランシュ「兄上」
ファルマ「調子はどう?」
ブランシュ「気持ち悪いよ。 ブツブツいっぱい、痒いよ」
ファルマ(特徴的な赤い発疹だ。水痘。ヒトヘルペスウイルス3型感染症)
ブランシュ「兄上、ブランシュのお部屋来たら父上に怒られるよ」
ファルマ「だからこっそり見に来たんだ。 秘密だよ。 ブランシュお薬だよ」
ブランシュ「お薬苦いから嫌!」
ファルマ「苦いお薬はマカロンに挟んじゃおう」
ブランシュ「そんなことしていいの」
ファルマ「このお薬は大丈夫だよ。 ダメなものもあるから毎回相談してね。 食べたらしっかり水を飲んでね」

ブランシュ「ねぇ兄上、この病気のお薬ないって父上言ってたよ」
ファルマ「あ、新しい書物に書いてあったんだよ」
ブランシュ「父上のご本。 父上知らないご本なの?」
ファルマ「父上はお忙しいからまだ読めてないのかも。 だからこれも2人の秘密、なっ」
ブランシュ「あ~い!」
・・・ブランシュちゃんが早く良くなるといいな!

ブランシュ「うっ、痒い」
ファルマ「あぁ掻いたらダメだよ。水疱が潰れたらウイルスが
ファルマ(この世界にはウイルスや細菌の概念は存在しない…)
ブランシュ「兄上教えて教えて。ウイルスって何?」
ファルマ「う~ん、目に見えない小さな悪霊みたいなものかな
ブランシュ「悪霊、怖いよう!」
ファルマ「怖くないよ。アズレンの軟膏を塗ったら俺が一緒にいてあげるから」
ブランシュ「兄上変わったね」
ファルマ「えっ?」
ブランシュ「なんか前と違う」
ファルマ「なんでそう思うんだい」
ブランシュ「だって前はこんなにブランシュと遊んでくれなかったしこんな風にも食べさせてくれなかったもん。兄上すっごい優しくなった」
ファルマ「今の俺って変」
ブランシュ「う~ん、よく分かんない。 でも、ブランシュ今の兄上も大好き」
・・・兄妹、仲良しはいいね!

ブリュノ「食欲はあるか。 痛みは」
ブランシュ「痛くないの~お腹空いたの~」
ブリュノ「体質か。 やけに早い回復だが」
・・・ブランシュちゃん、もう大丈夫だね!

ファルマ「にしてもなんか異世界人としても異常じゃないか。 俺。 物質の創造と消去に左手の輪を通して他人の患部や病変部まで見えるし、右手の輪では拡大視までできるとか。 影もないし1回死んでるから変なのかな」
ファルマ(こんな大きすぎる力。 何の代償もなしに使ってられるのか、 俺はどうなってしまうんだろう)
・・・チート能力ですね!

ファルマ「できた! レーウェンフックの単レンズ顕微鏡! これがあれば右手の能力を使わなくても高解像で観察ができる。ウイルスは無理でも最近ならブランシュに見せてあげられるかな」
執事「ファルマ坊ちゃま お取り込み中失礼します。 旦那様がお呼びです。 すぐにお越しを」
・・・お父さんが呼んでるー!

ブリュノ「来たかファルマ。 直ちに準備を整えなさい。 ごほっごほっ。 皇帝陛下への緊急往診だ」
・・・お城ヘ行くのか!

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観に来てもろうて、ありがとあんした。
なんやかんや戻ってきてしまう場所は? - 家と職場以外には無いなぁ。。。
マメ知識:1969年(昭和44年)8月27日、監督・山田洋次、主演・渥美清の映画「男はつらいよ」シリーズ第1作が公開された。・・・渥美清さんイコール寅さんというイメージだったね。
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