神経精神科医:私の娘が気が立っていて他の子の様子が知りたかったのよ。声楽と勉強の両立は大変?
ウンビョル:歌が好きなんです。ソウル大学進学のためというより歌が好きなので、勉強も頑張れます。
医師:偉いわね。試験前にプレッシャーで眠れなかったり、食欲が落ちたり悪夢を見ることは?失敗が怖くてジンクスを信じるとか?
ウンビョル:もともと私はおおらかな性格なので良く眠れるし、しっかり食べてます。好きな言葉は“暗ければ明かりをつけろ”で悲観的にならないようにしています。
医師:友達とはどう?嫌いな子はいる?
ウンビョル:特にいません。誰にでも長所と短所がありますよね。人を憎んだり妬んだりする性格じゃないし、嫌なことは私が我慢すれば良いんです。別にストレスも感じません。
娘「:終わったわ。今度はお父さんが中へ。早く終わらせてね。お腹がすいちゃった。
レストランで
娘:ペペロンチーノが食べたかったの。
ユンチョルは医師との会話を思い出す。
医師:前向きで優しく明るい子に見えるわ。だけど全部うそよ。
ユンチョル:嘘とは?
医師:スマイル仮面症候群よ。周囲の過剰な期待を受けて失敗を恐れることで起きる。失敗に対する自己防衛とも言えるわね。
娘:食べないの?早く帰って勉強したいのに。お母さんとおじいちゃんのために。筆記も1位を取らなきゃ。
父:カウンセリングはちゃんと受けたか?
娘:もちろんよ。
父:正直に答えた?
娘:そう言ったでしょ。お父さんたら娘が問題なくて不満なの?病気であって欲しいみたい。
ユンチョルはウンビョルのポケットから落ちた覚書を出して、
父:これは何だ?
娘:人のポケットを勝手に探らないでよ。
父:なぜロナの覚書を持ってるんだ。書かせたのか?何があったのか説明しろ。
娘:ロナがミン・ソラを装って私たちを脅したの。