望まない再会 | MoodSwing

望まない再会

昨日、市内の大型ショッピングモールにて買い物をしていた時のこと。
違う売り場へ行こうと連絡通路を歩いていたら、父親とすれ違った。
最後に会ったのは20歳の頃だから、11年ぶりに姿をみた。
額は少し広くなり、白髪が目立ち、顔も浅黒くなっていた。だいぶ肥えていて、目は以前よりギョロっとしていて、とにかく人相が悪く、何をしている人なのかわからない格好でズカズカと歩いて行った。
オレに気づいたかどうかはわからない。
みたくない姿だった。
11年前に会った時は母親と離婚して間もなくだからか、やたらぴーぴーと泣いていた。
男だったら誰だって父親のそんな情けない姿はみたくないだろう。
昨日の思わぬ再会もそうだった。
やさぐれた、浮浪者のようだった。

我が子に会えない親の辛さってどんなだろう?
子供がいないオレにはわからない。
父親は少なくともその辛さを味わっただろうし、自らの身勝手な行いを重ね続けた事で家庭を失った事への悔恨はあっただろう。
だからこそ、ちゃんとした人になっていて欲しかった。
失望してしまった。

嫌悪感と憎しみと幼少期に叩き込まれたトラウマが恐怖感となって蘇り、暗く、重たい気持ちになった。

隣にいた妻は「声、かけなくていいの?」とオレに聞いたが、「エエんや」と言ったら、「そう」と何もなかったように接してくれた。

妻がいてくれてよかったと心から感じた。

「あんな風になってはいけない」と、自分にいい聞かせた。

父親、かけがえのない人。
そう思えるようになりたい。