午後から世田谷美術館「生誕100年 松本竣介展」を観に行きました。

ワークライフバランス 大田区の女性社長日記-松本竣介



松本竣介の同時代には、武蔵美で教鞭を執っておられた麻生三郎先生(私らの世代はその最後の教え子となりました)、靉光、舟越保武などがおりました。

大学時代は、正直言ってあまり興味がある画家ではありませんでした。
どちらかというと、「眼のある風景」を描いた靉光に傾倒していたような美大生でしたから…。

松本竣介は同級生だった奈良美智くんがかなり傾倒していた記憶があります。
彼が1年のときに描いてきた津軽の風景画は、松本竣介の作品にかなりインスパイアされたような印象を受けました。

大学時代、私は「ちょっと苦手だな」と感じたのは、その軽妙さというか…。ちょっと説明し難いのですが、松本竣介自体は病気で聴覚を失い、36歳で夭折した画家なのですが、絵そのものはどちらかと言うと軽妙なのです。戦禍をくぐりぬけて激動の時代を生きてきたはずなのですが、その絵は決して重くはならない。それが悪い、ということではなくて…。

今回の展覧会で、はじめてまとまって松本竣介の作品を観ました。
代表作「立てる像」、「Y市の橋」をはじめ、自画像シリーズなど、震えるような心の機微を感じられる作品群。
この軽妙な、清涼感にも似た感じが、現代人には受け入れられやすいのかなぁ、と思いました。いわば「癒し」効果とも言えるような…。

世田谷美術館で1月14日(月祝)まで開催されています。
ネットで日経の紹介記事が出ていますのでご参考まで。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43413790V00C12A7BC8001/

#本日の5つの良いこと。
1.松本竣介展を観に行けた。
2.校正の確認が終わった。
3.読書がはかどった。
4.ようやく証明写真を撮りに行けた。
5.1日穏やかな気持ちで過ごすことができた。