「冬ソナ」効果は日韓両国に2300億円・第一生命経済研

 今年日本で大ヒットした韓国ドラマ「冬のソナタ」が日韓両国にもたらす経済効果は約2300億円――。第一生命経済研究所が10日発表したリポートによると、同ドラマの影響で韓国を訪れた日本人観光客の数や日本におけるDVD(デジタル多用途ディスク)の売り上げが急増し、2004年度だけで日韓両国にそれぞれ1000億円を超える効果をもたらすという。(2004.11.10 日経新聞)

 再度冬ソナの話題です。第一生命経済研の発表を受け昨日は、新聞各紙がこの話題を取り上げていました。この経済効果を支えているのが40~50代の女性たち。団塊の世代前後の年代です。この年代の女性たちがまさに「一気に」動いたという感じ。

 考えてみればこの世代の女性たちは、子どもの教育にも一段落がつき、夫の昇進にもそこそこ先が見えてきて、少しずつ自分の時間を取り戻しつつある世代。多分、今まで「夫や子どものため」に20余年を節約しながらつましく過ごしてきたのだと思う。
 だから今度は「自分へのご褒美」のためにヨン様を追いかける。それによってアイデンティティの再構築をする人もいるかもしれない。


 私がキレイだった頃。純粋だった頃。多分、そんなものを取り戻したい世代。


 先日、「TVタックル」を観ていたら、ビートたけしが「ヨン様は有機野菜」という絶妙な表現をしていました。添加物がない野菜の原点。多分、そんなものと韓流ブームを重ね合わせたのだと思う。

 そういえばマーケティングの世界では「女性をターゲットに」と言うと、すぐに10代、20代の女性をコア・ターゲットに据える。でも本当にお金を使えるのはこの団塊の世代前後でしょう。

…などとつらつらと考えた記事でした。