さてその会社の危機的状況のときの家族の対応について、触れておこう。父は弁護士、夫は一部上場企業の管理職。経済的にはかなり恵まれた環境に私はあったと思う。
父には創業時のサポートはお願いしたが、その後、税務関係いっさいは顧問税理士にお願いしたので、手を離れた。
また夫は私の会社への関与はいっさいしていない。これは「夫と私の人生はべつもの」というスタンスを私が貫きたかったからだ。
ただ、本当に運転資金が足りなくなったとき、夫に相談したことがある。すると夫は「(貯金を)全部使ってもいいぞ」と言ってくれた。そしてこう続けた。「いままで一生懸命生きてきたあなたも好きだけど、やるだけやってバタッて倒れたってカッコいいぞ。そのときはそばにいるから」と言ってくれた。
この一言が、しおれていた私の心に水を与えてくれた。そしてこの人の人生まで巻き込んではいけない、と強く思った。会社は私が私の意志で始めたことだ。自分で立ち上がらなければ、と。
ただ、夫の一言が「保険」となって頑張れたのは事実だ。そのときから「家族と仕事のバランス」ということを常に念頭に置くようになった。
私の好きな、そして私を好いてくれる家族のためにいい関係でいれる仕事の仕方ってどうしたらいいんだろう?それがライフテーマとなったと言っても過言ではない。
父には創業時のサポートはお願いしたが、その後、税務関係いっさいは顧問税理士にお願いしたので、手を離れた。
また夫は私の会社への関与はいっさいしていない。これは「夫と私の人生はべつもの」というスタンスを私が貫きたかったからだ。
ただ、本当に運転資金が足りなくなったとき、夫に相談したことがある。すると夫は「(貯金を)全部使ってもいいぞ」と言ってくれた。そしてこう続けた。「いままで一生懸命生きてきたあなたも好きだけど、やるだけやってバタッて倒れたってカッコいいぞ。そのときはそばにいるから」と言ってくれた。
この一言が、しおれていた私の心に水を与えてくれた。そしてこの人の人生まで巻き込んではいけない、と強く思った。会社は私が私の意志で始めたことだ。自分で立ち上がらなければ、と。
ただ、夫の一言が「保険」となって頑張れたのは事実だ。そのときから「家族と仕事のバランス」ということを常に念頭に置くようになった。
私の好きな、そして私を好いてくれる家族のためにいい関係でいれる仕事の仕方ってどうしたらいいんだろう?それがライフテーマとなったと言っても過言ではない。