昨日、ジュリー・K・レノム著の「ネガティブだからうまくいく」を読んでいました。ポジティブ思考は諸手をあげて礼賛の対象になる。けれどもネガティブ思考はどうしてもマイナス要因と考えられがちです。

 この本の根底に流れるDP(defensive pessimism)=防衛的悲観という考え方。ネガティブな人は、無理にポジティブにならなくてもいい。それよりも、不安を見つめそれに適切な対応策を考えて実行することで成功に向かおう、という考え方です。
 もちろん、もともとポジティブな人は、それを生かして進めばいい。あくまでもその人なりの気質にあった心理作戦を取ろう、と提起しています。

 同じネガティブでも、「回避」や「言い訳」という例もあげ、そうならずに「ネガティブ・シンキングをポジティブ・パワーに生かすのがDPである」というさまざまな事例にほっとさせられる人も多いはず。

 日本人のもつ「葉隠れの思想」「謙譲の美徳」などは、どちらかというとネガティブ・シンキングに近いものだと思う。でもその中にはある種「芯」のような強さと美しさがある。西欧的なポジティブ至上主義に振り回されることなく、自分にあったやり方で進めばいい。当たり前のことだけれどそんなことを気づかせてくれる1冊です。



追記:かつて会社員時代は、アメリカ人やスウェーデン人たちと何年もプロジェクト・チームで働いていたことがありました。
 例えば心身ともに疲れていて一人で黙っていたいとき、「なんでしゃべらないんだ?」「疲れている理由を話してごらん」と沈黙を良しとしてくれないことにすごく違和感を覚えました。もちろんみんながみんな、そうだとは思いません。たまたま私がチームを組んでいたのがアグレッシブでポジティブで、しかも常にパワーにあふれていた人たちでした。

んー、、、これはちょっと人を尊重することとは違うんじゃない?

お願いだからそっとしておいて。。。

自分を大切にできなければ人も大切にはできませんよね?これはカウンセリングの原点でもあります。