ここに書くべきことではないとはわかっているのですが、昨日は仕事でどうしても許せないことがあって爆発してしまいました。

私は大学病院で働いています。大学病院の在り方というのは、開業医さんではどうしても対応できない場合の医療の提供の場だと私は考えています。

例えば、歯の治療が怖くてなかなか治療が進まない子供の場合、開業医ではコストや時間を考えたらじっくりひとりの子供に向き合うことは難しいです。もちろん、理想を言えば根気よく対応したほうがいいのかもしれませんが、はっきり言って個人病院では厳しいのが現実です。

そこで、大学病院の出番です。大学病院の小児歯科はその道のプロのはず。開業医ではうまく治療が進まなかった子供を、行動療法や子供のための治療技術を使って、その子供に合った治療方法で進めていく診療科。
大学病院も経営のための採算を考えないといけないけれど、開業医よりはそういった事情は二の次。

開業医で治療できなかったから大学病院でもできません。だから、全身麻酔で治療をしましょうってどう思いますか?
一気に治療終わりますよ、とかお子さんは苦痛なく眠っている間に治療が終わりますよ、入院しなくても日帰りでできますよって小児歯科の先生は患児の親に話します。

全身麻酔ってどんな状態かわかってますか?あなたたち。

私はそう言いたい。

自分の子供が歯の治療で全身麻酔なんて、リスクを考えたら怖くてできません。

進行止めの薬を塗って歯が黒くなって見た目が悪くなろうが、治療中に泣き叫ぼうが、子供の虫歯は親の責任。

健常児ならなおさら。

ひとつ付け加えれば、歯の治療に全身麻酔が必要な患者さんもいます。
障害を持っていて、どうしても健常な方と同じ治療が難しい場合、嘔吐反射がひどくてこれまで鎮静を試したけどできなかった場合、歯を抜くのに麻酔が効きにくい場所に歯がある場合、局所麻酔薬にアレルギーがあり、治療自体が命の危険がある場合、など。

虫歯がたくさんできちゃったけど、何回も歯医者に連れて行く時間なんてないし、1回で終わるなら全身麻酔ってなんて便利なんでしょ~。なんてーのは間違った考え方です。

子供が治療中に泣き叫んでいるのが耐えられないと思うなら、お母さん達はその後の子供の口腔内管理をしっかりがんばればいい。

だけど、そういう苦労をせずに全身麻酔に頼ってしまったら、その子は必ずまたたくさん虫歯を作って来る。

私が言いたいのは、子供の口腔内管理ができない親が悪いってことじゃなくて、大学病院っていう専門家が集まった場所で行われていることの実態。あんたたちそれでもプロなの!?って言いたい。