黒澤監督、溝口監督の映画
黒澤映画で特に好きなのは
【乱】 原作:シェイクスピアの「リア王」
【どですかでん】 原作:山本周五郎の小説「季節のない街」
【隠し砦の三悪人】 後のスターウォーズの元
【赤ひげ】 原作:山本周五郎
【羅生門】 原作:芥川龍之介の「藪の中」
溝口映画
【山椒大夫】 原作:森鴎外
【雨月物語】 江戸時代の怪異小説
【西鶴一代女】 原作:井原西鶴の「好色一代女」
【祇園囃子】 原作:川口松太郎
溝口監督の映画は終戦後(1945年以降)の映画を何本かしか見ていませんが、原作も秀逸で、女性を中心にした内容が多いです。
溝口監督=田中絹代、品があり奥ゆかしい女性=京マチ子、美しく妖艶な女性だと思いました。
山椒大夫: 母、厨子王、安寿の深い家族愛に泣けます。
雨月物語: 京マチ子さんの演技に引き込まれる・・・自分も主人公のようになるでしょう。
西鶴一代女: 三船敏郎が最初の方に少し出ていて、映画を勢い付けていたように思いました。田中絹代さんの堕ちていく演技、凄まじくて見入ってしまいました。
祇園囃子: 木暮実千代さん、綺麗だわ~見たことあるな~と思ったら男はつらいよに出ていたんですね。男はつらいよって大体有名な役者さんは出ているような気がします。
貧しさの中にある物とは・・・みたいなテーマが自分の好きな黒澤監督の作品とどことなく似ているように感じ益々好きになったので、これからも見ていきたいと思います。
KING OF 映画の黒澤監督=三船敏郎、勇ましく男臭さが良いと思いました。
乱: もはやこれまで・・・を連想させるシーンの連続。ラストも次郎に、くろがねが「もはやこれまで」って言うのが印象に残りました。
どですかでん: 1回2回と観るたびにどんどん好きになっていきます。今では一番好きかも。劇中で一言もしゃべらない芥川比呂志さんは父親が芥川龍之介だけあって、しゃべらないのに凄まじい演技力だと思いました。
ファンタジーのような色が鮮やかな映画だと思いました。
一番凄いと思ったシーンは、井川比佐志さんの酔っ払って千鳥足で家に着くとこです。
隠し砦の三悪人: 千秋実さんと藤原釜足さんのスターウォーズでいうR2D2とC3POのコンビと、ラストの表彰されるシーンがスターウォーズのジョージルーカス(黒澤監督の弟子)がそのまま元にしました、と対談言っているのを見ました。
赤ひげ: やはり秀逸な原作+黒澤映画を合わせると鬼に金棒ですね。
最後の方で食べ物を盗みに来る子供(ちょうぼう)は、どですかでんの六ちゃん役の方のようです。
羅生門: 一番最近見ましたが、後からジワジワきてます。原作が藪の中なのにタイトルは羅生門というのが、本編の内容にリンクしているタイトルなのかなと思いました。三船敏郎と京マチ子さんの演技力に魅了されっぱなしでした。また観たいです。
映画は観るだけの素人ですが、戦後当時の白黒映画は奥深さを味あわせてくれる素晴らしいものだと思いました。