財政均衡緊縮国家の末期症状 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

 

 

能登の復興が進まないのは、

業者の供給能力不足に加えて、

書類手続きが煩雑で審査も厳しいことみたいやな。


今までの緊縮財政がボディブローのように効いていて、

もはや何か起こったときに

短期集中的に金を出すだけでは

何ともならないところまで来てしまっているようだ。


緊縮財政は

金を出さないこともあるけど、

 

何よりヤバいのは長く続くと

 

“何につけても金を出さないような

システムや制度まで構築されてしまう”

 

ということ。
 

供給能力不足は

土木建築業に対する長年の投資抑制で

業者が淘汰されてしまった結果だし、

手続きとかも行政側にそういうクセが染み付いちまってる。

 

つまり申請とかに手間をかけさせることによって、

金を出す速度を抑える、

 

要するに蛇口を引き締めて

水(金)の時間あたりに出る水量(金額)を抑えることが出来るし、

最悪補助の申請を諦めさせることができる。

まぁ診療報酬の請求では、よく使われる手口なんだけどね。

 

要するに、長年続く緊縮財政で、

金の流れが制度的にもシステム的にも悪くなっちまっていて、

予算を組んでもそれが上手く流れていかない。
 

貯水槽には水がタップリあるのに、

それが流れていかないのとよく似ている。

 

巨額の予算を組んでも使われなきゃ意味がない。


まぁやった感だけ出す

やったフリが得意だと言われる岸田らしい状況だけど、

 

岸田だけが悪いって話でもない。
 

東日本大震災のときも思ったけど、

能登の状況は恐らく当時より酷いことになってるのではなかろうか。