コロナショック、医療現場から②~マスク不足と自由市場主義経済の陥穽 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

 

さて、こちらのサイトをご覧ください。

マスクの生産・在庫数量 推移 一般社団法人 日本衛生材料工業連合会

 

サイトのグラフをご覧いただければお解りのように、今の日本のマスク供給はほぼ輸入に頼りきりになってしまっています。

 

二年前までのデータですが、現状も大して変わっていないでしょう。

 

要するに、他国にモノの生産を依存していると、

このような緊急時に対応できなくなるという好例です。

 

本来、こういった安全保障に関わる産業というのは、

このような緊急時に備えて、普段から政府が保護すべきなのです。

 

具体的には、政府が市価より一定程度高額で一定量を買い取り、

それを常に備蓄しつつ、

緊急時にはこれを放出する。

平時であれば、ある程度使用期限が残っている状況で海外へ寄付・輸出する(国内でこれをやるとマスクの価格が不当に下がり、企業に打撃を与えてしまうため)。

 

無論、自由市場経済という観点から見れば、‟不公平”でしょう。

 

でも、

 

それがどうした?

 

その自由市場主義に忠実であったがゆえに、

今次のコロナ禍において物資不足に陥り、

医療現場から悲鳴が上がっている。

 

要するに、自由主義経済というのは、

平時の経済体制なのです。

 

非常時の対応には全く向いていない。

 

特に今回のような全世界的な危機において、

マスクや消毒液、防護服などの需要が世界的に高まった上で、

なおかつ供給が制限されてしまうような状況下では、

途端に依存していた輸入による供給が途絶えてしまう。

 

そうなったら国産に頼るほかありませんが、

輸入に依存した結果、国内の供給能力は極めて脆弱。

 

マスクとは全く無関係な企業が参入しなければ供給すらできなくなってしまう体たらく。

 

パナソニック、マスク生産参入 岡山工場で5月末から 中国新聞

 

さらに、

 

…ん?

 

すると何かい?

 

平時に金を節約して、

 

緊急時に金さえあれば、

 

マスクがポンって出てくるってわけですかい?

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

んなわけねぇだろうが!

 

いくら金だけあったって、

緊急時に対応できるわけねぇだろ?!

 

緊急時に足りねぇのは、

金じゃなくて人・モノ・設備なんだよ!

 

普段から準備してなきゃ、

緊急時に対応なんて、

できるわけねぇだろうが!!!

 

もうね、

ほんっっっとに、

 

 

経済学者ってのは

バカばっかりですか?

 

現場も解らねぇクセに、

現実も見ねぇで数字と机上の妄想で解った気になって、

ドヤ顔でクソの役にも立たねぇ妄論吐き散らす、

勘違い野郎の集団じゃないの?

 

ハッキリ言っておきますが、

 

今回の物資不足、

こういう無責任なことを言う連中の言葉を真に受けて、平時の準備を怠った

政府の責任です。

間違いなく。

 

そんな無責任で冷血な経済学者や政府の対応を尻目に、

 

地元の市民の皆様が、手作りマスクを数百枚提供してくださったり、

 

地元の菓子メーカーさんや商店の方たちからお菓子屋飲み物の差し入れをいただいたり、

 

個人の方が医療用ガウンや消毒液、マスクを提供してくださったり、

 

地元の自治体が職員への偏見と差別を無くすよう、

学童保育など関連機関に要請をしてくださったりと、

 

本当に、

 

本当に

 

涙が出るほどありがたいお心遣いをいただいていて、

感謝の言葉もありません。

 

そのように優しさに溢れた国民の皆様の代表たる政府が、

知識の象徴たる学者が、

 

なぜこれほどまでの冷血で、無能なのか。

 

全く理解に苦しみます。

 

 

 

 

これから経済を知りたい!と願う、全ての人に。