御年82の親父が、
「最近、歩くだけで息苦しい、入院したい」と言ってきた。
ヤツはどちらかといえば我慢強いほうだ。
より大変なことになってから、
「なんでもっと早く言ってくれなかったんだ」と周りに言われる性格だ。
心筋梗塞の時も、しばらく我慢して悪化したことがある。
今回、自分から言い出すということは、よほどしんどいのだろう。
年をとれば、誰もがいつかは通る道さ。
日曜はどこもやってないから、
月曜にでも呼吸器科あたりの病院をあたってみるか、とリストアップしてた。
そして今日、突然「やっぱりいい」とぬかしだした。
ヤツにはよくあることだ。
昔から、朝令暮改が多かった。
以前は不快な感情そのままに、「こっちが動き出してから言うな」と抗議していたが、
最近は華麗にスルーできるようになった。
なんだかんだで育ててくれたんだ。
人生ももう終局に向かっている中、
わざわざ本人にとって不快なエピソードを、冥途の土産にすることもない。
結果が悪い方向に向かったとしても、本人の人生。
本人が選択した責任と結果だ。
命に目的はない。
ずっと思い通りにならない世の中で生きてきたんだ。
せめて自分のことは好きにしたらいいさ。
せめて、「苦しまず楽に死にたい」と望んだ時、
尊厳死や安楽死を選択できる世の中になれたらいいと思って、
自民党の議員に、請願の紹介議員をお願いしたことがあった。
おれは自民党員だし、変に偏らないよう気をつけて請願書も書いた。
引き受けてもらえると思ってたが甘かった。奴ら腐り果ててた。
結果、自民のクソ議員どもは全滅。
きっと裏金の管理で忙しかったんだろう。
引き受けてくれたのは、
今、絶賛内紛中のNHK党に所属する参院議員だった。
自民党員であることを打ち明けた上でお願いしたにもかかわらず、
快く引き受けてくれた。
この議員が少数野党で、
増税大好きクソ自民が政権与党なのだから、なんとも皮肉な話だぜ。
まあいい。命に目的はない。
クソ自民もクソであることを選択したのさ。