連続小説「大阪純情朝焼け物語2」<きっさん>
雨の日は嫌い、、、、
なんか、、、
なんかね、、、
心の隙間が湿っていくような、、、
このまま、ずっと、グレーな空が続きそうな、、、
そんな感じ、、、
雨音がコンクリートを叩いて、、、
「痛い?」って聞くの、、、
私にも聞いて、、、
「痛い?」って、、、
「痛い」、、、心が、、、痛い、、、
某国立病院、、、
看護師「患者さんの容態が急変しました!!!」
医者「血圧は?!!!早く輸血を!!!何をやっている!!早くしないか!!!」
看護師「すいません!!!ダ、、ダメです!!出血が止まりません!!!」
医者「心拍停止!!!心臓マッサージの用意!!!」
ドクドクドクドクドクドク(血液)、、、、
ピーピーピー
ドクドクドク、、
ピーピー
ドク、、ドク、、
ピーーーーーーー
パリッ(せんべいを食べる音)
いくえとたか子が休憩室のテレビ昼ドラ、「部屋とワイシャツと救急治療室」に観入っている、、、
テレビの音「ダメか、、、俺達は何て無力なんだ、、、」
パリッ(せんべいの音)
たか子「あのさ、、いくえ、、、」
パリッ(せんべいの音)
いくえ「なによ、、、」
パリッ(せんべいの音)
たか子「私達ってさ、、、」
いくえ「、、、、、」
たか子「看護師だよね??、、、」
いくえ「、、、、そうじゃない??」
パリッ(せんべいの音)
たか子「こんなにさ、、、テンパって仕事した事ないわよね??、、、」
パリッ(せんべいの音)
いくえ「私達は救急じゃないからね、、、」
パリッ(せんべいの音)
たか子「こう観るとさ、、、看護師ってかっこいいわよね、、、??」
パリッ(せんべいの音)
いくえ「テレビだからに決まってるでしょ、、、」
たか子「、、、、」
いくえ「(笑)看護師には一日中検尿運んでるだけの日だってある事を視聴者に教えてあげたいわよ(笑)」
たか子「本当よね、、、あんな化粧して職場に立ったら先輩にシバかれるわよね、、、」
いくえ「(笑)女優と私達を一緒にしないの!!さぁ!休憩終わりよ!そろそろ戻ろ(^-^)」
雨音が、、、
一層激しくなり、、、
明日の朝までは止みそうもない、、、
休憩室からの廊下、、、
いくえ「最近さ、、胸が痛いのよね、、」
たか子「胸??、、ストレスじゃないの??」
いくえ「わかんない、、突然ズキッて痛くなるの、、、」
たか子「そりゃ、急に専属なんてやらされたらストレスもたまるわよ(笑)」
いくえ「だよね、、仕事の事考えたら痛むもの(笑)」
たか子「あんたが検査入院してみれば?(笑)」
いくえ「その時はあんたに専属頼むからね(笑)」
たか子「即座にお断りするわよ(笑)」
キャハハハハハ、、、
先輩看護師「あんた達!とっくに休憩時間終わってるわよ!!(怒)」
二人「は~い(汗)すいませ~ん(汗)」
307号室、、、
旬「いくえ~(涙)退屈で死にそうだよ~(涙)」
パチッ(オセロのコマの音)
いくえ「(笑)一度くらい死んでみればいいじゃん(笑)意外と楽しくなるかもよ(笑)世の中が(笑)」
パチッ(オセロのコマの音)
旬「その時は専属のいくえも道連れじゃ(笑)」
パチッ(オセロのコマの音)
いくえ「即座にお断りします(笑)」
パチッ(オセロのコマの音)
旬「ところで俺、どこが悪いのよ、、いい加減、退院させてくんないかな、、、」
パチッ(オセロのコマの音)
いくえ「知らないわよ(笑)先生に聞いてみればいいじゃん(笑)」
パチッ(オセロのコマの音)
旬「聞いても教えてくれないんだもん(怒)いくえからも聞いてみてよ!こんな所に閉じ込められたんじゃ俺の青春はどうなるんよ!!」
いくえ「バカね(笑)青春なんて言ってられるのは何もないからよ(笑)実際に何か起こってドラマティックな展開になってごらんなさい、、、「青春」なんて言葉、言えないくらいパニくるんだから(笑)」
旬「いくえにも青春があったの??」
パチッ(オセロのコマの音)
いくえ「ないしょ~(^-^)(笑)、、ってか体温計もういいわよ、、、」
旬は体温計をいくえに渡した、、
ズキンッ!!、、、
いくえ「痛!!」
旬「???どうしたん???」
いくえ「、、、ううん(笑)なんでもないよ、、、」
どんどんいくえの顔色が変わり、、いくえは部屋を飛び出した、、、
女子トイレ、、、
水道を出しっぱなしにして鏡の前で顔を伏せるいくえ、、、
いくえ「なんだろ???やっぱ、何か変、、、一度調べた方がいい、、かも、、ウッ(嗚咽)」
いくえは慌ててボックスに入り、鍵を閉めた、、、
その時、三人の看護師がトイレに入ってきた、、、
鏡の前、、
看護師A「だけどさ、、、又貫さんも可哀想ね、、、」
いくえ(ボックス内)「え???」
看護師B「307号室の子でしょ?」
看護師C「新人看護師にはコクよね~」
いくえ(ボックス内)「な?なに?なに?」
看護師A「だってさ、、、
死ぬとわかってて専属やらされてるんだもんね~」
!!!!え?!!!!
看護師B「本当よね~あたしだったら耐えられないわよ!まだ若いんでしょ??、、」
看護師C「脳腫瘍だってさ、、、しかも末期の、、、」
看護師A「可哀想よね~」
そう言いながら
三人の看護師は慌しくトイレをあとにした、、、
水が流れる音、、ボックスのドアが開いた、、、
いくえはその場所から一歩も動けずにいた、、、
脳、、、腫瘍、、、??
しかも、、、末期、、、??
嘘よ、、何かの間違いよ、、そんなはずないじゃん、、旬くん、、あんなに元気だもん、、絶対、、嘘、、
ぜったいに、、
ウソ、、
雨音が一層激しくなり、外はやがて闇の世界へと変わっていった、、、
307号室
旬「いくえー!!おせーよ!!オセロ、お前の番だろー!!早くしろよー!!」
部屋に戻ったいくえ、、、
相変わらず笑いながら話す旬、、
いくえ「、、、う、、、うん、、」
少し微笑みを返した、、
旬「負けたら乳揉ませる約束だろー(笑)」
いくえは自分のコマを取り、適当にコマを置いた、、、
ズキンッ!!!
いくえ「痛!!、、、、」
旬「??どうしたの??大丈夫か??いくえ??さっきから変だぞ、、」
いくえ「う、、うん、、大丈夫(笑)」
ズキンッ!!
いくえ「痛!!、、、」
いくえは耐えきれず、その場に倒れ込み、、、
痛みと共に、意識を無くした、、、
旬「いくえ!?いくえ!?いくえーーーーーーーー、、、」
旬の声が遠くなっていく、、
つづく
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