「パズル」第3話<プッチー>
イーマイベイベイーマイベイベ・・・・♪
知らない番号だ。
ひょとして警察!?もう犯人として逮捕されるの!?
僕は混乱しながらも思い切って電話に出た。
「も、もしもし、イ、イチノセさん?」
知らない男の声だ。
「そ、そうだけど、どちらさん?」
男「あ、あの~私、ミツハシと申します」
「あっ!」思わず声にでてしまったが、すぐに女性の手帳に書かれていた名前だと察知した。
ミツハシ「あ、あの~、そ、その~、え~と、、、」
なかなか話を切り出せないようだ。
「あの、用がないなら切りますよ。」
私は、少しイライラした口調で男にそう言った。
ミツハシ「死、死んでるんです!知らない女性が私の部屋に!?それで、その女の手帳にイトノセという名前とこの電話番号が記載されてたんです!!だ、だから何か知ってるんじゃないかって!?う・・・・えぐっ・・・グスッ」
男は突然泣き出した。
何がどうなっているのか分からないが、このミツハシという男も私と同じ境遇のようだ。
でもなぜ、私の名前と電話番号が!?
もともと友人や知人が少ない私の電話番号をしっている人間など、思い当たるだけで10名やそこらだ。
でも、この男の正体がわからない。
本当にただ、私と同じ境遇者なのか、ひょっとしたら、私の部屋に横たわる女性を殺した犯人かもしれない。
だれかが、私をはめようとしているのか?でも、人に恨まれるようなことは身に覚えがない。
わからない・・・・そしてどうしたらいいのかも・・・・・・
ミツハシ「グスッ・・・・・あ、あの、なにか知りませんか?ひょっとしたら、この女性のお知り合い?あ!?でも私は本当になにもしてません!本当に被害者なんです!!」
この乱れっぷりから、私と同じ境遇の持ち主だと感じたので、自分の身に起きたことを話してみた。
ミツハシ「え!?あなたのところにも女性の死体が!?で!どうしたんですか!?ひょっとして警察に!?」
「いや、まだ何も・・・・」
ミツハシ「そうですか。」
警察に話していないと知ると、なぜかホッとした感じのミツハシだったが、私は特に気に留めなかった。
ミツハシ「あの~、これから私と会いません?このまま警察に通報しても犯人扱いされるだけだろうし・・・・ねっ、ねっ、そうしましょ!一緒に手掛かり探しましょ~よ~。」
さっきまで泣きじゃくっていた男が、急になれなれしく、ひょうきんな口調で話しかけてきた。
この男を信用できる状況ではない。でもある朝、突然自分が殺人犯されるかもしれい状況下では、この男の存在が自信の心細さを和らげる存在だったことにちがいなかった。
「わ、わかりました。じゃあ場所は?」
ミツハシ「そうですね。一ノ瀬さんは守口お住まいなので、京橋あたりでどうでしょうか?」
「わかりました。では1時間後にJR京橋改札出口付近にある<喫茶ロマン>で待ち合わせしましょう。私は先にカウンターで新聞を読んで待っています。それでは。」
そう言い残すと、男は電話を切った。
私も、同士ができて少し気持ちが落ち着き、死体の転がる部屋で身支度することができた。
しかしこの時、ミツハシという男が知るはずもない、<私の住まいを守口>と断言していたことに、気づくことができなかった。
そのころ・・・・・
加元「チャモさ~ん、待ってくださいよ~。いい加減ちょっと一休みしましょ~よ~!!ニカイドウかホッカイドウか知りませんけど、手がかりなんて何にも出てこないじゃないですか~。」
茶盛「おう!カモ!犯人の名前を街中で口に出す奴があるか!!」<ボカッ!>
加元「いって~!す、すみませんチャモさん。でもこう暑くっちゃ。頭もボーとして、なにも手がかり見つかりませんよ~」
茶盛「そうだな。捜査から4時間か、そこの駅前の喫茶ロマンで休憩するか・・・・」
加元「い~やほ~い!!!」
カランカラン♪
店内に客は1人もいなかった。
加元「チャモさん!貸切りっすよ!貸切り!!あっ!マスター!レイコー2つね!」
はしゃぐ加元に対して、一人考え込む茶盛。
カランカラン♪
しばらくして、黒づくめの1人の男が来店し、カウンターで新聞を読みだした。
加元「うわっ!チャモさん!あいつ、このくそ暑い夏日に黒の長シャツですよ!」
茶盛「・・・・・」
黒シャツの男「レスカとフレストね。」
加元「ねーねー、チャモさん!レスカはわかりますが、フレストってなんですか!?ねーチャモさん!」
茶盛「いいから少し黙ってろ!!」
それから10分後・・・
カランカラン♪
喫茶ロマンに一之瀬健太がたどり着いた。 <つづく>