連続小説「コインロッカーベイビーブルース」<きっさん>
ここは孤児育成施設、、、
各子供に1部屋ずつ与えられ、教師及び施設管理人もここで暮らし、食生活、学習システム、衛生管理、にはなんの不自由もなく生活が出来るよう国からの援助で補われている、、、
ただここで唯一、足りないものは、、、、親の愛だけだ、、、、。
夜半過ぎ、、、
ミッチー部屋。
5人は息を殺し、消灯時間も過ぎたので部屋の真ん中にロウソクを立て、5人だけの密会が始まった、、、。
きっさん「よし! じゃあ、はじめよう!」
ミッチー「マジでココ出るん?出るってどういう事なん?」
きっさん「まず、、、みんな、、俺らがなぜココにいるかわかる?」
おーちゃん「ん、、、?まあ、、、親が不在の為??」
フッチー「みなしごハッチ状態的な、、、」
功「孤児院やし、、、。」
きっさん「じゃ、、みんな親を恨んでる?」
ミッチー「恨むってか、、、顔もしらんしな、、、」
フッチー「俺のオカンはべっぴんやけどな、、、(笑)」
おーちゃん「唐揚げしか記憶ないしな~、、、」
功「、、、、」
功「俺な、、、」
功が泣きそうな声で語り始めた、、、。
功「俺は、、、やっぱり恨んでる、、、だってやで、、、だって捨てられてるやん、、、俺ら、、、。
もう、、結構長いことココにおるけど、、、親からの連絡もないし、、、誰一人親の顔しらんやん、、、」
フッチー「俺は知ってるけどな(笑)」
ミッチー「フッチー茶化すなって、、、っで?」
功「だって、、あれやろ、、、みんなも結構辛い思いしてるやん、、、なんで恨まへんの?、、おかしいわ、、」
おーちゃん「恨むって言うか、、、実感ないんちゃうん?」
ミッチー「せやな~、それや、実感ないねん」
フッチー「俺はあるけどな(笑)」
功「あれやで、、、親がおったら俺らこんな想いせんですんだんやし、、、」
きっさん「功の気持ちもよくわかる!俺ら物心ついた時からみんな一緒やん!そして共通点はみんな親の顔をしらないって事!」
フッチー「俺は知ってるけどな(笑)」
きっさん「っでだ!!ここからが重要!!俺らでオカン探しに行かへんか??」
みっちー「!!!」
フッチー「さ、、探す?!?!」
おーちゃん「マジで!!」
功「!!!」
きっさん「俺らも、もうココに閉じ込められるんは嫌やろ??狭い部屋に閉じ込められて、このまま死んで行くんいややろ?このまま誰かが助けてくれるん待つん?もう一人でも出れるとこ、見せようや!」
一番乗る気ではなかったミッチーがつぶやいた、、、。
ミッチー「、、、せやな、、、このままじゃ生きてる感じせ~へんもんな、、、」
おーちゃん「俺も考えててん、、いつかはオカン探さなって、、、」
フッチー「おー!!とうとうべっぴんオカンとご対面かー!!」
功「俺は、、、」
難しい表情の功、、、
功「俺は、、、多分、、、復讐になりそうやわ、、、」
明らかに功だけが恨みの感情が抑えられない様子、、、その気持ちは他の4人もわかるので何も言えずにいた、、、。
きっさん「ええんちゃう、、、復讐でも、、、お前の気持ちやろ?、、オカン見つけて復讐してやればいいよ!」
きっさんが励ました。
ミッチー「せやな、、、復讐もあんがい悪ないな~、、、いこか?」
おーちゃん「ええね!行っとこ!オカンの唐揚げ食いたなってきた!」
フッチー「よし!オカンの巨乳ナメまくったんねん!」
みんなのおどける姿に功も少し笑顔がこぼれた、、、。
ミッチー「でもやで、、、これからどうするん?」
フッチー「せや!金もないで、、」
きっさん「うん!せやからここからが重要!みんなルパン三世知ってるよね?」
フッチー「ふ~じこちゃ~ん」
ミッチー「知ってるで」
きっさん「男なら一度は憧れるよね?」
おーちゃん「まあ、、、ねえ、、、」
きっさん「俺らもやろ!」
ミッチー「でたで!この意味不明な論法!」
フッチー「え!強盗になるって事??」
きっさん「せやで」
おーちゃん「盗むって事??」
きっさん「せやで」
ミッチー「悪党やん!」
きっさん「せやで」
功「いやいやいやいやいやいや」
きっさん「じゃあ聞くけど、、、お前らお金持ってんのかよ?貯金500円以上ある奴、手あげてみろよ?何するにも金がいるんやぞ!この貧乏少年愚連隊に出来る選択は?はい!ミッチー!」
ミッチー「強盗です」
きっさん「はい!このブサイク小学生達が生きのこる方法は?はい!おーちゃん!」
おーちゃん「強盗です」
きっさん「このしょぼくれペテン師達に出来る芸当は?はい!フッチー!」
フッチー「強盗です」
きっさん「このイカレぽん吉達に生きる希望は?はい!功!」
功「強盗です」
きっさん「よーーーーーし!!決定!!全員強盗!!」
きっさんのあまりにも強引な決議で決定してしまった、この少年怪盗団、、、
彼らを待つ運命とはいかに、、、、
つづく