連続小説「コインロッカーベイビーブルース」<きっさん>
~コインロッカーベイビー~
生まれたての赤子を何らかの理由で育てられなくなった母親が駅のコインロッカーに子供を入れるという事件が起こった、、、。人はそれをコインロッカーベイビーと名づけた、、、。
この物語は、ある日、5人の赤子が同日にコインロッカーから発見され、身内もなく、強制的に入れられた施設から始まる、、、、。
きっさん「ミッチー、午後の授業どうするよ??」
ミッチー「もち、シカトやなあ、、、フッチーは?」
フッチー「午後の授業って、、、何?(笑)」
おーちゃん「唐揚げの作り方やったら俺は出るで(笑)」
功「!アカンて!アカンて!出なアカンて!怒られるって!」
慌てた功が止めに入る。
ミッチー「うるさいな!じゃあ!お前だけ出ろや!教室入って「功、入室しました!」とか言うとけや!(笑)」
功がシュンとしょげた、、。
それを見たフッチーが唇を切った、、、。
フッチー「、、しかし、、アレやな、、、、俺ら、、、ずっとココにおるんかな~??」
小春日和の昼下がり、、、
校庭のジャングルジム、、、
はたから見れば普通の小学生だが、、そう、、彼らは少し成長し、大きくなっていた、、、。
この5人が同じ日の、、同じ時間、、奇しくも、、同じコインロッカー(ボックス違い)で発見された赤子である、、、。
施設の決まりでこの事実は本人らには告げられていない、、、。あまりにも不幸を背をった子供たちの為、、大人たちが内緒にする事にしたのだ、、、。しかし彼らには身内もなく、5人が5人とも兄弟のように仲がよかった。
きっさん「ミッチーさ、、、話はかわるけど、、ミッチーのオカンってどんなん?」
ミッチー「さあ、、??オカンがおったかどうかも微妙やで、、、。」
ミッチーは諦めた感じで答えた、、。
きっさん「フッチーは?」
フッチー「俺はおぼえてるで!!めっさべっぴんでめっさ金持ち!しかもスタイル抜群!俺はそのおっぱいで育ってん!(笑)これは、、マジ!」
きっさん、ミッチー「(笑)ええな~めっちゃええな~」
二人はフッチーの言う事を信用してはいない、、、。なぜならフッチーは毎回言う事が違うからだ(笑)
きっさん「おーちゃんは?」
おーちゃん「う~ん???俺も、、、??どうかな~??唐揚げは美味かったで!それは覚えてる!」
きっさん「!!マジでか~!!それもええな~!俺も何か記憶欲しいわ~」
きっさんが凹む、、、。
ミッチー「功はどうやねん??」
功「俺は、、、、たぶんやで、、、たぶん、、、俺は、、、捨てられたんやと思うで、、、」
悲しそうに功が答えた。
きっさん「それはないって!施設のおばはんも言うてたやん!迎えに来るって!」
きっさんが励ます。
功「う、、うん、、」
どこか納得のいかない功。
ミッチー「なんにせよやで、、、俺らここにおるんやから、、、ここで出来る事したらええんちゃうの?」
きっさん「ここで?かよ?」
ミッチー「せやな!」
フッチー「そやけど、、ここでは限られてるで、、俺らまだ小学生やし、、」
おーちゃん「ってか、、、俺ら、、、ここから出た事無い、、な、、、ある??」
きっさん「、、、ない、、、な」
功「俺、火傷した時1回出たで!」
フッチー「あああ、顔にめっちゃ火傷した時あったな~!あった!あった!あったな~そんな事!懐かし~わ~!」
おーちゃん「、、、でもめっちゃ前ちゃうん?」
功「、、、うん」
きっさん「よし!」
きっさんが突然立ち上がる!
ミッチー「どうしたん?」
ミッチーが尋ねる。
きっさん「ここを、、、、出よ!!」
ミッチー「マジで!!」
功「いやいやいやいやいやいや、、、」
フッチー「ココ出るって、、、無理やで!金もないし!小学生やし!」
きっさんがニヤリと笑う。
きっさん「いい考え思いついた!、、、今日の夜、ミッチーの部屋に集合!そこで話す!」
きっさんはジャングルジムを飛び降り、施設へと走り出した。
その後を追って、フッチー、おーちゃん、ミッチーと走り出す。
功「無理やって、、、アカンアカンアカン、、、」
ぐずる功にミッチーが叫ぶ
ミッチー「いややったらくんなって!その代わり口クラッカーな、、、」
慌てて功も走り出す、、、。
きっさんの計画とは??5人の運命はいかに、、、、
つづく