連続小説「大阪純情朝焼け物語」<きっさん> | mony rainbow blog

連続小説「大阪純情朝焼け物語」<きっさん>

僕の部屋にイクコがいる。 学生時代憧れた女性が手を伸ばせば届く距離に存在する。 再会したあの日から長い夢でも見ているのではないか、、、僕のドキドキとは裏腹にイクコは買ってきたであろう荷物を取り出す。  

「え~っと~、、ボッキン、まだ何も食べてないでしょう?? おかゆ作ってあげるね。 おかゆなら食べれるでしょ??(笑)」  近所の「ライフ」の袋から、ごはん、梅干、昆布、ネギに正露丸、、、と腹痛食材のオンパレードを取り出す。「お台所お借りしま~す(笑)」とそそくさと鍋に水をいれ、火にかけた。

「でも、、なぜ、、」  僕の聞きたいことが山積みで何から聞いていいのやら、、、、。

鼻歌を歌いながらコトコトと食材を切り出すイクコ。  

「クリちゃん、、、」

「うん?、、な~に??」

なんだこの新婚さんいらしゃ~い的な雰囲気は、、、!!。

「よくこの部屋わかったよね? 美津子ママに聞いた?」 僕の聞きたい質問の一つを投げかけてみた。

「!!ボッキ~ン!!ほんとに覚えてないんだ!!」 っと驚くイクコ。

お漬物盛り合わせを皿に盛り付けながらイクコは話し始めた。 

「昨日、大変だったんだからね、、、ボッキンをこの部屋まで運ぶの!」

イクコの言葉で眠っていた脳細胞がフル回転し始めた。

そして、すべての真相がわかった。

  

僕は昨日、スナックドリームで功(酔いつぶれた事のある友人)ばりのような酔い方をし、泥酔したあげく、ピクリとも動かなくなり、仕方なくイクコは美津子ママに住所を聞き、言われるがままこの住所にイクコは僕をかついで、この部屋まで送り届けた。 、、、、、、これだ、、、これに間違いない。

「ごめんなさい。 あんな事になるとは、、、ほんとごめん、、、」

僕は心の底から謝罪をした。

「ううん、、怒ってないよ(笑) 楽しかったし、、それに、、、」 イクコが急に僕の方を向いた。

僕の目をジッと見つめ、 ゆっくりまぶたを閉じた。

「あたし、、、、」

!!!!!!こ、、これは、、、!!!も、、もしや、、!!!き、、き、、き、、!!!接吻!!!!

つづく