鳥弁当。
今日は、じいちゃんばあちゃんにプレゼントをした。
それは、鳥弁当。
この弁当はじいちゃんが大好きで皆に勧めて回ってたものだ。
あたしも勧められて食べて美味いと思った。
鳥そぼろと煎り玉子の弁当。
実に美味いんだ。
なんなんタウンに売ってるんだ。
みんな食べてみるんだ。美味いから。
そのじいちゃんとは半年前に喧嘩みたいなんをした。
・・・半年前。
じいちゃんとばあちゃんは仲があまり良くない。
母さんとじいちゃんちに行った日、じいちゃんとばあちゃんは喧嘩した。
超激しい喧嘩でマジビビッた。
あたしは、ビックリして泣いた。体が震えて立てなかった。
母さんは二人の仲裁をしていた。
30分以上言い合っていた。
一番ショックだった二人の言葉は、
『お前なんか死んでまえ!井戸あるねんからいつでも首吊って死ねるやろ!』byじい
『じゃー殺してんか!』byばあ
掴み掛かろうとするじいちゃん。
あたしはキレた。
死ねとか殺すの言葉が冗談でなく本気だったから。
あたしは力いっぱい壁を殴った。二人はシーンと静かになった。
あたしは怒りがおさまらず二人を殴ろうとした。
母さんに止められて引っ張って連れて帰られた。
尊敬してた二人があんな言い合うなんてショックだった。
やっぱ、人ってこんなもんかって思った。
それから一ヶ月寝つきが悪くなった。寝れなかった。
一ヵ月後親戚のお葬式があって行った。
あたしは二人が来るなんて聞いてなかった。
来るなら行きたくなかったのに。
みんなで食事をする席で、二人が前に座っていた。
ばあちゃんは前のことのせいで、あたしにすまなさそうな苦笑いをした。
じいちゃんはあたしを見ようともしなかった。
きっと殴りかかろうとしたあたしが許せなかったのかもしれない。
無視されてショックだった。
その場にいられず、理由を誰にも言わず別の部屋で食事をした。
また辛い悩みが増えた。
それから、会いにくくて、行くのがしんどくて、じいちゃんちに行けなかった。
でもチビ(じいちゃんちの犬)に会いたかった。
そのせいで半年近く会ってない二人にこんなプレゼントをするのは、実に恥ずかしかったし、しにくかった。
できれば、会いたくないし二人のことを全部忘れてしまいたかったけど、大好きな二人だから、ずっと会わないままではいられなかった。
チビに会いたかったしね。
チビ大好き![]()
じいちゃんち行ったけど、ばあちゃんしかいなかった。
まぁいいや。会いにくいしさ。
あたしは、チビの散歩を半年ぶりにして帰った。
家に帰ると電話がかかってきた。じいちゃんから。
あたしが帰った15分後にじいちゃんは帰ってきたそうだ。
入れ違いか。
じいちゃんは、電話で言った。
『ありがとう。おいしかった。もう歳で体がしんどくて難波には行かれへんかってん。もう鳥弁当食べることも無いな、と思ってたから嬉しかった。ありがとう。またウチにきぃや。』
涙声だった。
泣けた。
また美味いもん持って行って喜ばせたい。
早く料理が上手くなって美味いもん食べさせてやりたい。
頑張って調理師になろう。

