直近の調剤薬局での話。

 

別に盗み聞きした訳ではなく、

薬剤師の声が大きかったので

たまたま聞こえて来ただけのこと。

 

しかしその内容にビックリ仰天した。

 

薬の離脱症状と注意点を、患者に

説明していたのだ。

 

内容からして恐らくはベンゾだろう。

 

「テレビとかで色々と情報を聞いても、

ビックリして急に止めないで下さいね。

急に止めると離脱症状と言って、

~や△△の症状が出ることがありますから。

少しずつ止めていけば大丈夫な薬ですから。」

と。

 

えっ!

 

遂にやっと薬剤師がまともに

薬剤師の仕事を始めたのか!?

 

声で判別出来たその薬剤師は、

かつて私が話をした人だった。

 

そのことを以下のブログにまとめていた。

 

私は幾つかの理由を考えた。

 

何故にベンゾの最重要注意事項の説明を、

真面目に法令遵守するようになったのかを。

 

①私の話に衝撃を受け、意識が高くなって

一薬剤師としてその人の判断で説明している

 

②私が主治医(病院長)にしつこく言うので、

病院から調剤薬局に申し送りがあった

 

③調剤薬局の判断で説明を始めた

 

④薬剤師業界全体が説明する方針を打ち立てた

 

確認した訳ではないのであくまでも憶測だが、

可能性としては①ではないかと現時点では

推察している。

 

ベンゾを連用処方すること自体

如何なものかと思うが、

もし医師が連用処方した場合、

念押しで必ず薬剤師が説明しなければ

ならないことが離脱症状の注意事項だ。

 

もし22年前に既に業界全体で徹底されていたなら、

私は救われていた。

 

薬剤師が説明をしている内容を

聞きながら、嬉しくもあり

また複雑な気持にもなった。

 

しかしもし私が1年前、その薬剤師に

思い切って話をしたことがきっかけで、

その人の意識が高くなって

「自分だけでも説明していこう」と

説明実施をするようになったのなら、

それはそれで大変嬉しいことである。

 

1年前、私が蒔いた小さな種は、

確実に花を咲かせていたのだから・・・。

 

これは私にとって、

今年最大のプレゼントだったかもしれない。

 

日本薬剤師協会は政治連盟を結社していて、

資金力は約16億円に登る。

 

みかじめ料だかシャバ代だか

何だか知らないが、

せっせと反社「自民党」に

寄附という形でカネをばら撒いたり、

選挙の資金援助をしたり、

パーティー券購入に明け暮れて

政治力を発揮し既得権益を守ることに

精を出すよりも、真面目に患者に向き合い、

こういった業務の徹底を図っていく

ことが余程大事ではないか・・・?

 

医師が説明しなくとも、薬剤師が

説明することで防げる被害がある。

 

つくづく利権政治の弊害と、

それによる政策の失敗と構造の歪みを

感じざるを得ない今日この頃。

 

全国の薬剤師が、当たり前のように

ベンゾ離脱症状についての注意事項の説明を

する日本になることを願わずにはいられない。