先日再度問い合わせていた

「サインバルタが断薬出来ない」問題。

 

製薬会社の日本イーライリリーとの

やり取り、再回答の内容をブログに

まとめておきたい。

 

窓口の女性に「担当部署に伝えて

再回答する」という約束を取り付けて

いた。

 

折り返しの回答の内容は以下の通り。

 

Q. 本社との情報共有は出来ないのか

 

A. やはり出来ないことになっている

 

Q. 時間を掛けても断薬出来ない、

  真実が知りたい、この薬は一体何なのか

 

A. 「1週間に半分ずつの減薬」という

   情報提供しかやはり出来ない

  それ以上の内容は、医療行為に当たるので

  出来ない

 

Q. 海外で「止められない」と裁判が

  起こされたことがネットにあったが、

   その続きの情報が見当たらない、

    結果はどうなったのか

 

A. 裁判に関することは答えられない

 

Q. あなたでは話にならない、

  担当部署に繋いで貰えないか

 

A. ユーザーと担当部署とは繋がないことになっている

  但し医師からの問い合わせであれば話は違う

 

Q. 医師は薬のことを何も知らない

  我々の方が余程詳しいし勉強している

 

A. しかし医師からの問い合わせでなければ

  これ以上は話せない

 

Q. 主治医は抱える患者が山のようにいて忙しい、

  また私の身体のことはone of themでしかない、

  これ以上主治医に頼むのは忍びない

 

A. それでも医師を通して下さい

 

Q. 一体医師を通して何の情報提供が出来るのか

 

A.  薬に関する文献情報など

 

Q. 治療や薬に関する論文は、半分以上が

  ゴーストライターが書いていることは

  もう周知の事実だが

 

A. 会社にとって都合のいい文献ばかりではない

  そうではない文献も集めている

 

A. あなた達メーカーばかりがこうやって

    情報を収集し、我々ユーザーには提供しないとは

  誠に気持が悪いし不誠実、

  株主の方ばかりに顔を向けてユーザーの方は見ていない、

    製薬会社はマフィアそのものではないか

 

以上のような内容だった。

 

兎に角頑な、「主治医を通せ!」の一点張り

だった。

 

主治医に再度問い合わせのお願いはもうしない。

 

ではなく、以上のようなやり取りをし、

「かなり食らいついたがこれ以上は無理だった」と伝え、

再度の問い合わせをするかしないかは

主治医の判断に委ねようと思う。

 

ところで、「抗うつ薬の功罪」

(デイヴィッド・ヒーリー著 2005)

を読破したが、SSRIの離脱症状、

依存性の問題に言及があった。

 

「健康なボランティア」が数週間

服用しただけで離脱症状を発症し、

臨床では「止めるに止められない」

「どれだけ漸減しても一生止められない」

人もいることが書かれていた。

 

またベンゾ同様、常用量離脱が起こり

増量しなければ「平均律」を保てなくなる

こともある。

 

プロザックの離脱症状、依存症に対し、

イーライリリー社は

「抗うつ薬離脱症候群」ではなく

「抗うつ薬中断症候群」とわざわざ

命名した。

 

本来ならベンゾと同様なのだから

「抗うつ薬離脱症候群」と命名されなければ

ならない。

 

薬にも寄るが、抗うつ薬もまた

強い依存性を併せ持ち、大変重篤な

離脱症状を発症する可能性がある。

 

耐性に関してはベンゾばかりが

問題になっている印象があるが、

いやいや抗うつ薬も大変な問題を抱えている。

 

そして抗うつ薬の離脱症状問題は

ベンゾとはまた違い、

「有害事象」に直結し(事件・自殺)、

抗精神病薬とも共通した

「遅発性ジスキネジア」を発症することも

知られている。

 

しかし抗うつ薬依存症、離脱症候群の問題は、

製薬会社とアメリカ精神医学学会(APA)、

DSMがひた隠したい、大事にしたくないと

矮小化・拒否し続けている。

 

それに追従し、臨床医達も「見て見ぬ振り」

「すり替え」をし続けている。

 

クリニック系のサイトも、

抗うつ薬依存症を極めて「かる~く」

表記している。

 

話を戻すと、「主治医を通せ」

「医師となら話す」という製薬会社の姿勢は、

「ユーザー置き去り」感が否めない。

 

専門用語?

 

冗談じゃない、精神科医より余程薬害に

遭って情報収集し勉強したユーザーの方が

レベルが高い。

 

またユーザーからすると、

「本人置き去りに陰でこそこそ」されて

いる感じがして、誠に気持が悪い。

 

プロザック(SSRI)の批判で株価は暴落、

窮地に立たされたイーライリリー。

 

抗うつ薬部門で残るはデュロキセチン

(SNRI=商品名:サインバルタ)

だけになってしまった。

 

サインバルタを守るためなら手段を選ばない

イーライリリー。

 

その姿勢を肌で感じた。

 

<むき出しの資本主義>

 

製薬会社のCEOは自社株を所有している。

 

ユーザーが薬漬けになればなるほど消費が増え、

株主は儲かる。

 

製薬会社の顔はいつも株主の方を向いている。

 

ユーザーはカネを生む道具に過ぎない。

 

追求するものは、ユーザーではなく

株主の利益。

 

この新自由主義的なむき出しの資本主義を

製薬会社、とりわけ向精神薬産業に

そのまま導入当てはめて運用して果たして

いいものだろうか?

 

①ユーザーに利益がもたらされ、

②初めて株主に利益がもたらされることが

本来の資本主義、順番が違うどころか

逆転している現状は「歪」そのもの。