昨日、猿之助事件の初公判があった

(ようだ)。

 

私はテレビを一切観ないので、

こちらの記事で得た情報から

感じたことを書いておきたい。

(東京新聞)

 

 

「地獄の釜の蓋が開いた・・・」

 

「地獄の釜の蓋が開く」

生々しい表現で強烈なインパクトが

あるが、私はその心のメカニズムが

よく分かる。

 

超自我ー自我ーエス(イド)

の自我機能が崩壊し、エス(イド)に支配され

極端な視野狭窄に陥ってしまったようだ。

 

理性の前頭前野は極端に弱まり、

原始情動(地獄・魔物)の大脳辺縁系が飛び出した。

 

こうなったら、もう手には負えない。

 

抑制系(GABA)ニューロンがしっかりと

機能していれば、例えどんなことがあっても

抑えが効いて地獄の釜は開かず、

現実原則に沿った思考・判断・行動をしていく。

(メタ認知)

 

私は猿之助の証言で驚いたものがある。

 

元々が人に相談をする性格ではなかったそうで、

自分で問題解決をしていかなければならないと

考えて来たそうだ。

 

しかし今後は、

通院している精神科の先生など

支えてくれている人たちに絶対に相談する」

 

は?

 

えっ?

 

大きく二つの疑念が湧いた。

 

これまで猿之助は何のために精神科に

通院していたのか?

(医師はどんな診察をしていたのか?)

 

ベンゾ(フルニトラゼパム・サイレース)

向精神薬の有害事象についてまだ

気がついていないのか?

 

この2点である。

 

猿之助事件で明らかにしていって欲しい

ポイントがある。

 

それは向精神薬・ベンゾの問題だ。

 

受診のきっかけは何だったのか?

医師はどんな診察をしていたのか?

処方されていた薬は他にあったのか?

(抗うつ薬など)

 

この人は元々は好青年で真面目、

周囲の評判もとてもよかったそうだ。

 

それがいつしかどんどん性格が

変わっていったという証言がある。

 

仕事のプレッシャー、

家庭(父親の病気)の問題、

プライベートな問題等から

単に「眠れない」とちょっとした

きっかけで受診に繋がってしまったのでは

ないか、それでいつもの如く

安易なベンゾ・向精神薬の漫然投与を

されてしまったのではないか?

 

という疑念である。

 

パワハラ体質もギャンブル依存症

(ドーパミン報酬系の嗜癖)も

気分障害ではよくあることで、

ベンゾや抗うつ薬の「あるある」だ。

 

精神科医に相談していなかったと

いうことは、「誰がために医師はいる」

と松本俊彦センセに聞いてみたい事案でも

あるし、どうせ「食べてますか?

寝てますか? 歯磨いてますか?

又来週」のドリフ診療だったのだろうし、

猿之助も「薬だけくれりゃいい」と

割り切って通院していたのだろう。

 

精神科医はやはり

「ヤクの売人」でしかなかった、

いやそれどころか、犯行の凶器まで

渡していたことになる。

 

まぁ精神科医に相談してもろくな返事は

返って来ないので、相談するだけ無駄

なのだが。

 

それから、まだ猿之助は精神科医を現時点でも

信じていることが心配である。

 

ベンゾの有害事象に気付いていないのか?

 

公判だから薬のせいにするわけにも

いかず(裁判官の心証が悪くなる)、

しかし薬の有害事象に気付いたなら、

「精神科医にも相談します」とは

証言しないだろう。

 

真犯人に相談してどうする!?

 

まだまだ通院して薬を飲むつもりなのだろうか?

 

しかも今時サイレースを処方する

とは、もうその時点で終わっている。

 

それよりも減断薬に目覚めて精神科医とは

縁を切って欲しい。

 

精神分析学や脳機能、向精神薬の勉強をし、

自分に合う専門セラピストにかかり、

仏教徒でもあるらしいから、そちらの方々にも

相談相手がいるだろう、薬を使った方法ではなく

「人」そして「知識」「技術」で自分を

支えていって貰いたい。

 

猿之助事件の解明は始まったばかりだ。

 

知りたいことが山ほどある。

 

ネットで自殺の方法を調べて

実行したと証言した猿之助。

 

未だにフルニトラゼパム(サイレース)

(製薬会社:エーザイ)の規制への動き、

またベンゾ全体の問題を報じる気運は

聞こえて来ない。

 

今回は親を巻き込んでしまったので

ここまでの話になってしまったが、

一人でやったのならこれまた掃いて捨てるほど

あるベンゾOD騒動だった。

 

猿之助だけの問題で幕引きするのか・・・。

 

今後も注視していきたい。