ついに出た。

 

またまた文春がやってくれた。

 

 

向精神薬問題を表沙汰にしたくない

国は、「自殺報道ガイドライン」を盾に

報道機関に(強制力はないが)圧力を

掛けて蓋をし続けて来た。

 

利害関係者達も、それに乗っかって来た。

 

犯罪や有名人の自殺が報じられる度に、

その背景に向精神薬の存在があるのに、

それを報道機関は一切報じて来なかったし、

その裏で日本における向精神薬汚染は

広がる一方、自殺者は急増、変な事件の連続、

しかし私達の「知る権利」はないがしろに

され、一体向精神薬で何が起こっているのか

私達国民には一切知らされて来なかった。

 

ここで文春がついにやってくれた。

(文春がなぜこうもメディアの中で

特殊な存在になったのかは後述)

 

それはフルニトラゼパム

商品名で言うと、サイレース

遂に報じた。

 

我々ベンゾ被害者は、このフルニトラゼパムが

一体何か、どういう存在かというのは

周知の事実。

 

しかし一般の人達は聞いたことがないだろう。

 

これはベンゾジアゼピンの睡眠薬である。

 

作用は強力で、速効寝る。

(私もかつては処方されていたことがある)

 

問題は、これは日本では合法だが、

アメリカやカナダでは、持ち込み禁止薬物であり、

「麻薬として禁止」されている州さえ

ある薬物であるということだ。

 

それほど「危険性が高い」薬物を、

未だ日本では規制がなく、また何の説明も

なく、ホイホイ飴玉(ラムネ)の如く

「毎日が節分」の医師により

ばら撒かれているのが現状だ。

 

私達ベンゾ被害者達にとっては、

待ちに待った情報だった。

 

「遂に出た!」

「フルニトラゼパムだったのか!」

 

と歓迎する一方、薬剤師など利害関係者達からは、

この報道に(具体的に名前が出たことについて)

憤慨の声があがっている。

 

あれだけすぐに国が当日声明を出し、

「自殺報道ガイドラインを守れ!」と

メディアに圧力をかけたのには理由がある。

 

一度蓋が開いてしまえば、収集がつかなくなるからだ。

 

だから「報道という水際」で、どうしても

阻止したかったのである。

 

別に「真似する」とか、そんなことを

心配しているからではない。

 

フルニトラゼパム(商品名はサイレース、

製薬会社:エーザイ

という名前が出て困るのは製薬会社、

そしてそれに群がる利害関係者達である。

 

何故に今文春だけが元気なのかと言うと、

どうも安倍政権以降、「メディアの忖度」が

強化されたそうだ。

 

それで気概のある連中が文春に集まって

来るようになり、それ以外は「腑抜け」に

なったらしい。

 

「文春なら名前を出してくれるかもしれない」

と私はかすかな期待をしていた。

 

それが意外にも早くやってくれたので、

まずは大いに評価している。

 

他国に倣い、フルニトラゼパムは勿論、

更にはベンゾ規制に動いて欲しいと強く願っている。

 

文春には今後、我が国における向精神薬問題、

特にベンゾの問題を深掘りしていって欲しい。

 

文春に向精神薬利害関係者が震え上がり、

これまでの傲慢でとても「医療機関」とは思えない

「間接殺人機関」と成り下がって来た

向精神薬業界にメスを入れて貰いたい。

 

それでやっと日本の向精神薬を取り巻く問題が

少しでも前進して、正しい認識、我々に対する

偏見の改善、国民の意識改革、自殺者の抑制、

犯罪の減少など、向精神薬汚染によって

引き起こされた問題の健全化に繋がることを

願わずにはいられない。

 

経験したので分かるが、ベンゾや抗うつ薬で

思考がおかしくなり、その人本来から

大きく外れ、あらゆることが起きる。

 

この猿之助さんの事件は、向精神薬と

切っても切れない案件だと感じている。

 

引き続き、見守っていきたい。

 

<追記>

 

このサイレースという薬物は、

別名「レイプドラッグ」と呼ばれている。

 

悪用防止のため、国からの要請で

製薬会社は5億円を投じ、水に溶かすと

青くなる技術を開発した。

 

しかし私は思う。

 

そこまでして市場に流通させるべき

薬物なのか?

 

他国では禁止されている薬物。

 

いっそのこと、処方制限、禁止に

した方がいいのではないか?

 

一体全体誰らが「ベンゾ薬害」を

作り出しているのだろうか?

 

「乱用」しているのは、一体

誰らなのだろうか?