前回に続いての動画。

 

シリーズ化しての報道番組だった。

 

今回のものも実に生々しい。

 

投稿は12年前だが、今でも

充分に通じる内容。

 

基本的なことは何ら変わっていない。

 

実に見応えのある動画である。

 

 

引き続き番組の取材班が取材、

インタヴューを重ねた。

 

特に生々しいのが、

複数のクリニックで事務長を

務めてきた男性の証言である。

 

「患者を繋ぎ止めるために、

複数以上の薬を使うこともある。

掴んだ患者さん、平たく言えば

お客様を逃がさないように

するためには希望通りに薬を出す。

副作用もあるが、希望されたら

出さざるを得ない。

多くの患者を診ようと、短時間で

薬を出す医師もいる。

沢山診療して沢山処方する。

処方したところでそれは

医師の裁量権。」

 

取材班が更に投げかける。

 

「罪悪感はないんですか!?」

 

「罪悪感というよりも、

一つのビジネスとして収益を

上げるためにはそれは仕方が

ないんではないでしょうか。」

 

と逆に開き直る。

 

この証言の内容に関しては、

読者の皆様に判断を委ねたい。

 

取材班は厚労省にも取材を

している。

 

実は私はここが本命中の本命

だと思っていた。

 

で、あ~、やはりお役所回答

だな(責任回避としては模範解答)

と思った。

 

ツッコミどころ。

 

根深い問題はどこにある?

 

厚労省担当者は、

「患者側と医療機関双方の根深い

問題と捉えている」と答えているが、

私達患者である被害者はそうは

捉えていない。

 

根深いのは医療機関と厚労省の

側ではないのか!?

(政治も含んでくる問題)

 

「お前が言うな!」である。

 

こちらに根はない。

 

精神薬を治療の中心と考えている

こと自体が問題

 

厚労省のこの考えが診療報酬に

反映されてしまうので、薬物中心

主義に現場が陥ってしまう。

 

薬物では治らないどころか

益々悪化していくのが現状なのに

(一部薬が必要な疾患もある)、

薬物を中心にした精神医療という

在り方そのものが諸悪の根源では

ないのか?

 

元事務長の証言にもあったように

「沢山診療して沢山処方するのが

ビジネスとして成立するやり方」

は、厚労省が薬物を治療の中心と

位置づけ診療報酬を組み立てて

いるから「精神薬ビジネス」が

存在するのはないか?

 

★薬剤師のビミョーな取り扱い

 

「薬剤師の協力を得て」という

表現があるが、精神薬被害に

薬剤師が一役買っているという

現実がある。

 

法律的には服薬指導、副作用

説明義務があるのに、

飲ませるために「敢えて」

説明しないのが薬剤師。

 

「協力する」という立場では

本来ない。

 

厚労省は「まるで人ごと他人事」

のスタンス。

 

問題の本筋を見誤っている

違和感を覚えた。

 

最後に番組のまとめ方について。

 

番組は最後「不安に悩み安易に薬に

依存する現代人」に、非を持っていき

まとめようとしているようにも感じた。

 

が、私はこれは何も知らない人に

誤解を与えるメッセージだと思う。

 

「不安」とは何も先進国の現代人だけに

降って湧いた感情ではなく、

人間に普遍的な感情の根幹である。

 

平安時代の末期などは、社会全体が絶望に

打ちひしがれ、「方丈記」では絶望名言

が生まれた。

 

そして鎌倉仏教が誕生するのである。

 

もし当時に精神薬、ベンゾジアゼピンが

あったなら、人々はベンゾ離脱症候群

に苦しむことになったであろうし、歴史も

また大きく変わったに違いない。

 

不安と人類(human beings)とは

切っても切り離せないものだ。

 

問題は、そういった人々の弱みに

漬け込む「精神薬ビジネス」の存在

である。

 

これを生む背景はどこにあるのか、

どこが仕掛け人なのか、誰達が関わって

いるのか、何故放置しているのか、

何故撲滅出来ないのかが論点である。

 

製薬会社、医療、政治との癒着の

問題、要するに「利権」の問題

本丸中の本丸なのだ。

 

精神薬ビジネスとは合法マフィアだ。

 

今から十年前にはこうやって大手

メディアが精神薬問題を取り上げ

情報発信が出来た、一瞬のきらめき時代。

 

それからパタンと扉が閉じてしまった。

 

それは噂のレベルだが、報道機関に

圧力が掛かったということらしい。

 

精神医療問題を追っていたある新聞記者は、

「自由にモノが書けなくなった」と

フリージャーナリストに転向した。

 

恐らくは政治的圧力だろう。

 

旧統一教会も合同結婚式から30年、

報道がピタリと止まったのは

政治的圧力がメディアに掛かったから

だと言われている。

 

失われた30年と失われた10年。

 

テレビでの映像は、やはり

発信力がずば抜けている。

 

報道がピタッと止まり

暗黒時代に先祖返りした

精神薬ビジネス問題。

 

今日も被害者は続出している。

 

テレビでこうやって報道の自由が

担保されるのが健全な社会だ。

 

私達は今不健全な歪な社会に生きている。

 

地下に潜り込んだ精神薬ビジネス問題。

 

明らかに詳らかにされる日は

いつ来るのだろうか・・・。