自己とはどこにあるのか・・・
長く哲学者が自問自答して来た問題
でもあるが、近年脳科学の分野でも
その解明が進んで来ているようだ。
「自己認識」という言葉がある。
「自分は誰なのか」という感覚である。
読んでいる「身体はトラウマを記憶する」
で自己認識を扱っていた。
トラウマ患者に共通して見られる現象が
あるという。
脳の断面図で、眼窩前頭前皮質~島~
内側前頭前皮質~前帯状皮質~
これらの領域が著しく不活性化して
いるというのだ。
私は衝撃を受けた。
私のSPECT画像も全く同じ結果を
示しているからだ。
この黄色の部分がその領域であり、
また上部の頭頂葉(感覚野)も
自己認識に関与しているそうだ。
問題は自己認識・・・
ベンゾ一気断薬してから、
急に「自分がどんな人間なのか」
分からなくなったり
(自己、アイデンティティ喪失)、
セネストパチー(体感幻覚)もまた
「自分の身体は今こうである」という
自己(身体)認識のエラーなので
画像診断と見事に一致するのだ。
セルフイメージ機能の不具合。
事実セネストパチーの専門家からも
この画像をこう説明された。
「この内部のこういうところがね~、
もっと血流がよくなったらいいんだけど・・・
脳の内部の深いところが問題なんだよね・・・」
前帯状皮質は情動と思考を協調させ、
頭頂葉は感覚情報を統合させる。
内側前頭前皮質は監視塔であり脳の後ろで
活性化している後帯状皮質と強く結び
ついている。
(自己認識の最もキモになるのは
内側前頭前野と言われている)
これらが全体で機能し、GPS(自分の
心身は今こうであるのマッピング)が
正確に作動する。
これらが私の場合上手く機能しなくなった。
(ベンゾ一気断薬以降)
なぜトラウマ患者がそうなるのかの
理由を、コーク氏はこう述べている。
「恐怖に対処する方法として、特定の
脳領域の機能を停止したことを学んだ」
と。
以前発達性トラウマ障害の人は、
鏡を見ても自分だと分からない人が
いることを書いた。
それも「自己認識」の不具合。
境界性PDが「自分が何者か分からない」
という症状も「自己認識」の不具合。
解離性障害も自己認識の不具合。
これなら落ち着いてじっとして
いられないだろうし(ADHD症状)、
如何なる時にも変わらぬ自己で
いられなくなるだろうし
(双極症症状)、
絶望的にもなるだろう。
(うつ病症状)
私もまた同じ症状に突然見舞われ、
加えて体感幻覚(身体感覚のエラー)、
これも自己認識の不具合だ。
脳の仕事とは、内部や周囲で起こっている
ことを絶えず監視し評価すること。
(コーク氏)
それはGPS、マッピング(脳地図の
絶え間ないアップデート)、そして
ナビゲーション(指令)である。
GPS機能がぶっ壊れたカーナビは
使い物にならない。
またトラウマ患者は情報をまとめるのに
苦労するそうだ。
(結果、自分もまとまらない
→自己の断片化)
自己の「在りか」
自己の「場所」
自分とは何者か
自分の身体はどんな状態か
これら「自己認識」のエラーが
私に起こったのだ。
余りにも強すぎるストレス(緊張)
の持続は、トラウマもベンゾ
離脱症状も同じ脳になるという
一つの証明である。
違法薬物ではなく処方薬が
(乱用処方、説明義務の怠りにより)、
とてつもないストレスを与え
脳機能不全を引き起こしたという
一つの事例である。
「自分とは何者か」の哲学の答えは、
案外ベンゾが握っているのではないか?
(皮肉)
我思う、故にベンゾあり
