ずっとずっと考え続けていた。

 

私の脳は何故に虐待サバイバー

(発達性トラウマ障害)の

人達と同じ脳になってしまったのかを。

 

それはベンゾ離脱の薬理作用が

たまたま同じであったからか、

それとも離脱症状が余りにも

逆境体験であったから脳が同じように

変容してしまったのかを。

 

やっと腑に落ちた。

 

脳内虐待。

 

それは誰も誰にも気づかれず

本人だけが感じる見えない虐待。

 

ベンゾ離脱も普通の虐待も

交感神経が昂進しアドレナリンによる

ストレス反応を惹起する

 

闘争と逃走、前頭前野は機能停止。

 

ひたすらサバイバルのみに照準を合わせる。

 

それはまるで、生き残りをかけた

適応反応。

 

原因は違っても結果は同じ。

 

だから症状が既存疾患とそっくりになり、

誤診物語が始まる。

 

精神疾患の原因は強いストレス。

(遺伝性など違う場合もあるだろうが)

 

ベンゾ離脱もストレス反応が強すぎた場合は

同じように精神疾患を誘発する。

 

家庭環境の厳しさやいじめ、モラハラ、

人間関係や監禁、犯罪など逆境体験からの

ストレス反応とベンゾ離脱のストレス反応

のメカニズムは同じ。

 

脳の反応は二つしかない、

興奮か抑制か。

 

ベンゾが化学的にケミカルに薬理作用的に

擬似的な逆境を作り出したに過ぎないのに、

脳はまるで本当に危機が迫っているかの

如く反応する。

 

脳にしてみれば、扁桃体が反応するものは

外部からだろうが内部からだろうが

関係ない。

 

見えない虐待行為が私の脳に起きた。

 

身体にはあざ一つ傷一つないが、

脳は傷だらけ。

 

全ては脳の中で薬理作用的に

引き起こされたもの。

 

誰も見ていない、誰にも分からない、

誰にも想像出来ない、誰にも理解出来ない。

 

疑似虐待だろうがケミカル虐待だろうが

人工虐待だろうが薬剤性虐待だろうが

虐待は虐待。(ストレス反応)

 

私が双極性障害、境界性人格障害、

ADHD症状、解離性障害、

そして二次被害として複雑性PTSD

そっくりになったのも、私の脳が

発達性トラウマ障害の虐待サバイバーと

同じプロセスを辿ったからだ。

 

虐待については社会の認識は随分進んで、

相談先がありシェルターがあり法律もある。

 

内容によっては犯罪ともなる。

 

研究も多く専門家、本も充実している。

 

医師も社会も同情し理解してくれるだろうが、

脳内虐待は誰にも知られない。

 

犯人である医療を法律は裁けない。

 

脳内虐待は誰もどこも何も救わない。

 

救済先は存在しない。

 

虐待加害者が裁かれることはなく、

真実は表に出ない。

 

責任を取るべき者が誰も責任を

取らない。

 

この目には見えない犯罪。

 

まるでその1錠が遠隔操作されて

人の脳内で暴力を振るうかの如く。

 

脳内虐待サバイバーにはその後厳しい

人生が待ち受けている。

 

変容した脳は虐待サバイバー同様、

人間関係を難しくさせる。

 

結果「絆」も傷ついていく。

 

違いは、脳が変容したから

育んで来た絆が傷つけられることだ。

 

点と点が繋がって来た。

 

私の離脱エピソードは凄まじく

これが外部刺激による自然発祥の

メカニズムであったなら、

どれほどの刺激だったのかと

思う。

 

戦争、拷問、監禁、犯罪・・・

 

いや、言わせてもらうなら

これら以上だ。

 

脳が潰れるとか爆発するとか、

どうやっても普通はあり得ない。

 

絶対にあり得ない虐待環境

(ストレス反応)をベンゾ離脱は

脳内に簡単に作り出す。

 

それは人類がかつて経験したことの

ない、自然では作り出せない脳内環境。

 

身体には何一つ傷は残っていない。

 

しかし脳の爪痕は大きい。

 

奇妙な感覚異常も脳内虐待の爪痕の証拠。

 

虐待は爪痕を残す。

 

虐待環境は薬で簡単に作り出すことが

出来る。

 

たった一つベンゾを使えば、簡単に

脳を壊すことが出来る。

 

起こったことを無かったことには出来ない。

 

言動変容が起きて全てが滅茶苦茶になった。

 

それらを前にした時に、医療関係者達の

言葉の何と軽いことか。

 

私の胸には何も響かない。

 

誰の言葉も何の言葉も・・・