観た映画についてのブログ。

 

タクシードライバー (1976年)

主演:ロバート:デニーロ

 

 

実はこれ、遥か昔に観ているのだが

ストーリーを殆ど忘れていて、

二度目の鑑賞。

 

理由はあの事件と関係がある。

 

事件の背景が分かってくるにつけ、

山上容疑者とこの映画を繋げて

イメージする人が多い。

 

「彼は映画タクシードライバーじゃないか」と。

 

最後は腐敗した世界から少女を救い出した

と、その家族から「英雄」だと感謝の手紙が

届く。

 

主人公は自己肯定感を取り戻したようにも

見える。

 

それで観た感想は、確かにそうとも

見えなくもない。

 

それが私の感想かな。

 

興味深かったのが、映画の主人公は

ベトナム戦争帰還兵ということで

病んで不眠症、

激怒と鬱屈を溜めに溜め底辺の生活、

それからどうも対人技能が拙劣。

 

一目惚れした女性とデートまで

こぎつけるのだが、やり方がマズくて

結局失敗してフラれる。

 

フラれたのに諦められず

ストーカーに豹変する。

 

ここら辺がPTSDを患っていたと

すれば、それは症状だなと思った。

 

以前観た時は何の知識もなかったので

分からなかったが、今ならそう見える。

 

PTSDに罹患すると、何かと予後はよくない。

 

敵意の感情も持ち易くなる。

 

攻撃性も強くなる。

 

社会適応も下手。

 

狂っても来る。

 

ところで他にも関連する映画があると

聞いた。

 

ダークナイト

ジョーカー

 

ダークナイトは男子向け映画なのか

観終えるまで何日も掛かった。

 

これは何とも言えない。

 

ジョーカーはまだ観ていない。

 

ところで個人的には彼の鑑定留置に

不可解さを感じている。

 

あのタイミングにして4ヵ月も?

 

政治的な匂いがプンプンするのは

私だけだろうか?

 

精神鑑定は2週間もあれば充分だと

いう専門家もいるし、あのタイミング

で早々にというのも不可解。

 

狙いはズバリ口封じ。

 

色々と喋られては不都合だったのでは?

 

私は彼の精神構造は虐待サバイバーに

多い複雑性PTSDではないかと感じているが、

(裏返せば境界性PD)

圧力をかけ心身喪失にして不起訴、

精神病院送りにだって

やろうと思えば出来るのでは?

 

口封じ。

 

「頭がおかしくなった人が

妄想を抱いて犯行に及んだ」

と結論付ける。

 

しかし彼の言っていることや気持ちは

よく分かるし論理破綻していない。

 

正常な部分は相当残っている。

 

心身喪失はまずあり得ない。

(これを心身喪失とすれば

どんな事件でも心身喪失となる)

 

彼の鑑定留置は一応11/29までと

いうことになっているが、

さらに延びたり、また「思想改造」されて

(簡単に出来るそうだ)

言うことが違って来たりするのでは

ないかとさえ私は危惧しているほどだ。

 

この映画に影響を受けた人物が、

レーガン大統領暗殺未遂事件を起こした。

(1981年)

 

精神鑑定で「責任能力無し」とされ

無罪、精神病院に強制隔離入院送り

になった。

 

犯人はかなりの妄想を抱いて

いたようだが、(動機はストーカー

相手の女優ジョディ・フォスターの

関心を惹くため)

精神科に通院歴があり、

抗うつ薬をがぶ飲みしていたらしい。

 

薬の影響もあったのでは?と

個人的には思うところ。

 

映画には罪はない。

 

あくまでも映画はファンタジーの世界。

 

実行に移せば犯罪者になる。

 

大統領襲撃事件と今回の事件の

背景は全く違う。

 

同じ映画を観ても、思うことも

また一人一人違う。

 

事件とはいつも何かが引き金

にはなるのだろうが、

「事実は小説より奇なり」

つくづくそう思った。