脳について学べば学ぶほど

脳の複雑性と神秘性に驚かされる。

 

またその一方では、「脳は実は意外と

単純な作り」ということにも気づかされる。

 

脳内には小人がいるのでは?

という説があるようだ。

 

(ペンフィールドマップより)

 

大脳を上から見て、真横に切る。

 

その部分は頭頂葉の「体性感覚野」

と呼ばれる。

 

感覚分野は口、両手、両足に特に広く

それを描き起こしたものが「ホムンクルス」

と呼ばれる「脳内の小人。」

 

このホムンクルスには以前より興味があった。

 

何故なら私のセネストパチーの出現箇所は

口、両手、両足だからである。

 

更に私のSPECT画像を見ると、

 

 

上から見た画像だが、丁度頭頂葉の箇所が

すこぶる血流が悪い。

 

またセネストパチーが口、両手、両足に

発症していることを踏まえると、

何らかしら関係性があるのではないかと

思えて仕方がない。

 

現代の科学や医学で分かるのはここまでで

これ以上は未知の世界。

 

ただ遷延性ベンゾ離脱症候群で、この

体性感覚野が絡んでいると推測される症状

を発症する人が一定数いる。

 

身体のバランスが取れない

口、両手、両足の感覚異常

眼球位置の異常

 

など、感覚異常や平衡感覚の認識異常は

この体性感覚野(小脳もかもしれない)に

何らかしらのエラーが発生していることが

考えられると思っている。

 

以前ご紹介した、神経内科の学者

坂井克之の「前頭葉は会社の社長さん?」

によれば、脳とはホムンクスルという小人が

前頭葉にいるのではなく、膨大な情報量が

飛び交う脳内において、ただ単に

強い神経が勝つ」という原則の元に

競争が行われているそうなのだ。

 

つまり、前頭前野(理性)が勝つのか、

大脳辺縁系(感情・本能)が勝つのか―――

 

健康人は前頭前野が正常に機能し、

感情・本能を制御、統制出来ている。

 

前頭前野 > 大脳辺縁系

 

しかしそうではない人は、制御、統制

出来ない状態になっている。

(制御不能)

 

前頭前野 < 大脳辺縁系

 

つまり前頭前野(前部帯状回を含む)、

特に内側前頭前野の神経が弱くなり、

情報を抑え込めなくなっていると

言える。

 

脳内の機能は、より強い神経が勝ち、

優位に立つ法則があるそうだ。

 

脳が大脳辺縁系に乗っ取られてしまう時

あらゆる精神疾患の症状が出ると言えよう。

 

遷延性ベンゾジアゼピン離脱症候群

もまた、本来優位に立つべき神経が

負けてしまい、抑え込まれなえれば

ならない神経が暴れる「ちぐはぐ」な

状態が続いているとイメージしている。

 

脳内もまた激しい神経同士の競争がある。

 

どちらの神経が勝つか負けるか、

結局我々のあらゆる生存競争は、脳内の

神経同士の競争なのかもしれない。

 

強い者が勝つ」原理原則は、ミクロも

マクロも違わない―――

 

脳は意外と単純。